2009. 12.25
・長男が小学校で書いた詩が「文集ひろさき」に入選。地元の人によれば、けっこう名誉なことらしい
・京大の八木先生が『富と厚生』の監訳を快く引き受けて下さった。出版社と監訳者が決まり、あとは邦訳を終えるのみ。460頁を越えた。本の出版には、実に多くの人の助力が不可欠。そのように助けられていることを改めて自覚した
・夜空に十羽ほどのツルの編隊。いつも西に飛んでゆく。初めて見たときは、夢かと思うほど美しかった。鳴きながら飛ぶので、夜でもすぐ分かる。 ・地方紙「陸奥新報」に来年4月から毎月1回、エッセイを連載することに!
『ピグー 富と厚生』の邦訳は401頁、すなわち「第4編 国民分配分の変動」に入った。ここからは前人未踏
・山で銀杏取り。子どもたちも「味」を知っているので、臭くても頑張ってくれた。大量にゲット! ・仙台出張のさい、亘理(わたり)で「はらこ飯」(いくら丼)を食べた。ご案内下さった下平先生に感謝
・将棋の腕を上げたコータロー。「飛車・角・香」抜きでほぼ互角。「桂馬の高飛び、歩のえじき」などと言っている。将棋は教養だ。しかし小学校には将棋のできる同級生が1人もいないそうな
・邦訳『ピグー 富と厚生』の出版社が決定。嬉しくて、疲れがいっぺんに吹き飛んだ。出版までのスケジュールも決まった。次は監訳者を探す。皆が助けてくれたから今の私がある。感謝し恩返しする気持ちを忘れるな
・近くにフナ釣りの盛んな池がある。それを長男に話すと「連れて行け」とうるさいので、自転車で連れて行った。眺めていると、ほとんど「入れ食い」状態。驚く長男。次回は釣り道具を持って来ような
・買物の練習のために子どもを店に連れて行き、「500円まで何を買ってもいいよ」と言うと、長男が虫眼鏡を買ったので感心した。翌日、長男が家の裏で独り座って、何をしているのかと思えば、虫眼鏡で太陽の光を一点に集め、一生懸命に新聞紙を穴だらけにしていた
・リリが初めて「コマなし」自転車に乗った! おめでとう!! しかし伴走は大変だったぜ…。 ・畑の枝豆。非常に甘く、なぜか「トウモロコシの味がする」と家族に好評。まもなく本格的な収穫期
・昨夜は、子どもの同級生も誘って家の前で花火。 ・今日は、4人のチビと再び魚を取りにいった。家から歩いて10分ほどの所。コータローは「たくさん取って友達に分ける」と気合い十分。ところが肝心の魚はおらず(3日前には、うじゃうじゃいたのに!)… 今思えば、それが悲劇の始まりだった;
・昨日は子どもとサッカーをし、夜にはランニングの仕方を教えた。リリは「黙って一定のペースで走る」ことができずヘロヘロになっていたが、コータローは呼吸法も覚えたみたい。今日は子どもと川遊び。私が魚を追い、待ちかまえるコータローが網で小魚4匹ゲット
1日 昼は近所で子どもと川遊び。夜は「(弘前)ねぷた祭り」に出陣し、声がかれた(写真)。 2日 昼は研究室で仕事。夜は「(青森)ねぶた祭り」を見物。 3日 昼は猿賀神社にてハスの花を見物。夜は「(五所川原)花火大会」を見物。 4日 朝から八甲田山へ。有名なロープウェーで山頂に登り、山歩き。帰りに「酸ヶ湯温泉」で一休み。夜は「(五所川原)立ちねぶた祭り」を見物 お盆まで研究に専念し、遅れを取り戻す!
・二年前から皆で準備してきた論文集が出版された。平井俊顕編『市場社会論のケンブリッジ的世界』日本経済評論社
・箱根の研究集会に出席。慶応大の丸山徹先生など、高名な一流研究者の方々の器の大きさ(学問面もさることながら人間面も)に驚き、非常に多くを学んだ。今回の集会の内容は、論文集として来年出版される予定。帰りに小田原城に寄り道。天守閣から周りの地形を眺めると、かつて難攻不落と言われた理由も納得。 ・私の『ピグーの思想と経済学』、第2刷が出るそうだ。嬉しい
・来月の研究報告(箱根)の準備完了。とても大きなプレッシャーを感じる。無事に済めばよいが…。生活のなかで無駄に心を乱している要素はないか点検して、もっと身軽になろう。心を静めて、なすべきことを見極めよう。焦りと欲張りは禁物
・コータローは「西遊記」に夢中。昔の堺正章のヤツをDVDで毎日1話ずつ見ている。左写真は、あこがれの如意棒と金閣銀閣が閉じこめられるひょうたん。名前を呼ばれて返事をすると吸い込まれてしまうので注意。 ・コータローはカブトの幼虫を飼っている。無事カブトに成長した日の時間割。「バトル」あり、「なかやすみ」あり、「給食」ありで、カブトも大変だ。右上の小さな四角は、マグネットで冷蔵庫にくっつける余白。なるほどな。リリが私に雨の秘密を教えてくれた。すなわち雲の上に「カミナリさん」がたくさん住んでいて、ある者はバケツで、ある者はジョウロで、またある者はシャワーで雨を降らせていた。とにかくやり方がバラバラだった。ところがある日、カミナリたちはケンカをして、シャワーのカミナリが勝ったので、その後はシャワーに統一されたのである。 ・埼玉大の木村雄一先生が著書(『LSE物語 ― 現代イギリス経済学者たちの熱き戦い』)をお送り下さった。感謝!
・妻が留守のとき、家で恒例の「たこ焼きパーティー」をしたら、近所の子どももやってきて大騒ぎ。4人がかりで両手を引っ張られ、足にしがみつかれ、倒れたところを蹴られ、参った。この後、私がゴリラの表情をして「こらまて〜」と子どもたちを追い回すのが、お決まりの流れ。 ・週末はいよいよ慶応大での全国大会報告。『孫子』も読んで準備万全
@ 箱根の講演(5.2 参照)を論文集として出版することになった。予想外の大仕事! A 一橋大の論文集の最終稿提出(2.8 参照)。 B 紀要論文。8月完成をめざす。 ・金曜に読売新聞から取材を受けた。初体験で緊張した
・昨日はキノコの会(5.10 参照)。いつものように山菜を採った。 ・今日は堀越小の運動会。コータロー、開会式で「誓いの言葉」 ―― 燃えろ堀越魂の テーマのもと ゴールめざして 一生懸命走ります!――
・私は花粉症(ぶた草)のため廃人状態…。こういうときは、のんびりするのが仕事。イライラせぬよう気をつけたい。のんびりすれば、普段見えないものが見えてくる。再びヤル気が出てくるまでは無理しない
・夕拝の司会の当番だったので教会へ。夜は人が少なく、4月に着任されたばかりの村岡博史牧師夫妻とゆっくりお話できた
・連休中、大阪の母が遊びに来たので、日本有数の漁港である八戸へ。弘前から車で片道2時間半。 @まず腹ごしらえに、有名な「八食センター」で極上寿司を食う。 Aウミネコの繁殖地である蕪島(かぶしま)へ。空から絶え間なくウンチが降ってくる。想像を絶する凄さだ。「6畳部屋のなかに、人を恐れないウミネコ30匹が、床はむろん、冷蔵庫やテレビの上にびっしりいて、卵を抱くか、巣の材料をくわえてヨチヨチ歩くか、飛びながらウンチを落とす」風景を想像するとよい。その後、近くの磯で一休み。 B根城(ねじょう)を見学。天守閣のない古い様式の城。本で読んだことはあるが、実物を見て納得。本丸館では、武具一式の着付けをしてくれた。着付けのおばさん2人は、子どもに丁寧に説明してくださり、火縄銃を持ってきて触らせてくれたり、とても親切だった。時間はかかるが、のんびりしており、地方の良さを改めて感じた。私は傍らで「これ着て馬に乗るんや!」とか「だから強い子にならんと立派な侍になられへん!」とかブツブツ言っていた。兜の重さ、刀の重さ(刀を抜くと鋼で作られていた)などを体で知るのは大事。いつか歴史を学ぶときに想い出してくれるだろう
・ピグー『富と厚生』の邦訳は130頁まで進んだ。絶好調! 2012年が出版百周年なので、それに合わせ、すでに邦訳した「ピグー教授就任講演(1908年)」と共に出版したい
・関西の恩師が私のためにわざわざ研究資料を送って下さった。無駄にせぬよう、今年度中に確実に成果を出さねばならぬ。良いプレッシャーになる。今年は(今年も?)正念場である
・弘前教会の桜は弘前で一番早く満開になる、という言い伝えがある。明らかにウソ。 ・私が本を読むと、リリが真似る。赤鉛筆まで真似る
・ジャガイモの種芋とイチゴの苗を植えた。今月中に枝豆、トマト、ナス、シソ、オクラ、シシトウも植えたい。子どもが畑仕事を覚えたので、今年はかなり助かっている
・6才になった長男、色々なことに関心を示す。カレイを調理中。こうした主体性は彼にとって幸せなことだ。なぜならヤル気(楽しみを見出す力)を「教えてやる」のは難しいことだから。私もその好奇心を見習いたい
こうした堕落や不幸から逃れるコツは2つある。第1は、時間の使い方。世俗という悪に関わる時間を最小化すること、つまり隠遁。第2は、自分だけの価値観をいつも強く自覚し、もっぱらそれをめざして活動すること。私の価値観は、自然とふれあい、愛する人々を大事にし、読書に励む静かな人であり、これこそ学生時代から抱いてきた「理想の人間像」だ。比較を絶したものこそ、理想にふさわしい。例えば、私が首にタオルを巻いて野良仕事をしていたり、子どもと一緒に遊んでいたとする。誰もそれを見て、劣等感も優越感も抱くまい。価値の次元が違いすぎて比較を絶しているから、人は私を理解できず、むしろ笑うかもしれない。それでよい。ただし研究では、油断していると勝ち負けという世俗要素の混ざる危険が常にある。そうなると研究もまた堕落し、苦しみになる。だから、いつまでも研究を好きでいるために、いつまでも純粋な研究を求め続ける。 おそらく「偉い人」とは、神に愛され、皆に愛される人のことだ。卒業生よ、以上が私の最後の説教です
・研究に励む毎日。だいぶ雪が溶け、地面が見え始め、なんだかウキウキする。早く土を耕したい
・学会ジャーナル『経済学史研究』で、一橋大の山崎さんが私の『ピグーの思想と経済学』を書評してくれた
・ゴムチューブに乗って雪山を滑るのは、かなり激しい遊び。夜の豆まきでは、とうとう赤鬼の正体がバレてしまった
・リリのピアノ発表会。リハーサルはボロボロだったが、本番は無事にこなし、満足げ。コータローもギターやってくれるかな?
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