「そういえばアスカ。

     明日、どこに出かけるか決まった?」


    「・・・・・アンタバカァ!!

     そんなの男のアンタが考えるんでしょうが!」




 

 待っている

 


 



   



 



    はぁ・・・・・

    今日、朝食のときシンジが私に伝えてくれた事。

    午前10時、高台の公園で待ち合わせ・・・・・

    どんな服着ていくか選んでたら寝れないんだし・・・・・

    シンジと2人で出かけると思うと、緊張で余計に眠れないんだし・・・・・

    あぁ本当に緊張する・・・・・

    あれ?シンジを無理やり荷物持ちに付き合わせて出かけたときには、

    こんなに緊張しなかったのに・・・・・・


    今までの事を振り返りながら

    アタシはシンジよりも先に家を出る。

    お気に入りの真紅の自転車で駅まで行き、待ち合わせの場所の

    近くまで電車に乗っていく。

    電車の中で座っていて、ふと周りを見ていると

    日曜日のせいなのかしら、みんな幸せそうに見えて。

    閑散としていても、優しくゆれている。


    走り続ける事で不安を押し込めていたアタシ。

    その不安を優しさで忘れさせてくれた。


    自分が求めているものを、求めているからこそ

    その事を人にしてあげれる。

    そんなアンタが、

    気がついたら好きでした。


    電車を降りて、

    今日どこに連れて行ってくれるのか。

    そんな事を考えてるうちに、

    待ち合わせの場所に着いてしまい、しばらく待っていると

    シンジの香りを見つけて。

    そしたら暖かく安心できて、

    それとは別に

    どこかむずむずとするような、こそばゆい嬉しさもあって。


    昔のアタシは受け入れるができなかったけど

    今ならそのすべてを受け入れることができる。


    その人に自分を素直に見せたいと思う気持ち。

    だけどもっと良い自分を見せたいと思う気持ち。

    この気持ちが恋なんだと思う。


    人のたくさんいるこの広い公園で、

    こっちに向かって走ってくる、

    シンジを見つけてアタシは自然に微笑んでいた。


    走ってくるシンジを見ていたら。

    今までいろんな事があったのだけど、

    シンジに会うためならたいした事じゃないように思えた。


    ようやくここまで来た、

    シンジにアタシは声をかける。


    「遅いわよ。

     どこで何やってたのよ?シンジ」







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    あとがき


    前作、君に会いに行くの、アスカ嬢verです。

    これは非常に難しかったです。
    もうどこが難しいのかわからなかったのですから。

    慣れないものは書かないほうがいいですね。

    こんな作品を最後まで読んでくださった皆様ありがとうございます
    次回はデート(?)ですがちょっと予想の難しい場所かもしれません。
    


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<アスカ>雅様から、またまたSSを頂いたわ!
<某管理人>7作目ですわ。
<アスカ>愛する人を待っている私っていいわね!
<某管理人>はいはい。
<アスカ>何よ、その気のない返事は。
<某管理人>そやかて、人の惚気聞いて楽しおまっか?あ、はい!聞きます!聞きますから、殺さないでぇ!

 私の惚気がいいんじゃないの。アンタ馬鹿ぁ?

 雅様7作目。雅様は難しかったって書いてるけど、それだけ力を入れてくれたのよね。嬉しい!
 しかも、次回はいよいよデートのメインイベントよ!(?)が気になるけどね。

 雅様、素晴らしい作品をありがとうございました!
  

 

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