青蜥蜴

　双葉社・初版　平成８年７月５日　解説：山村正夫

百唇譜 猟奇の始末書　 青蜥蜴　　　　　 猫館　 蝙蝠男

本文６１Ｐ 本文３８Ｐ 本文４８Ｐ 本文３７Ｐ　 本文４１Ｐ

　金田一耕助ものの、それぞれ後に長編化された中短編と角川文庫『七つの仮面』に収録された知名度の低い短編を集めた作品集。
　『百唇譜』⇒『悪魔の百唇譜』、『青蜥蜴』⇒『夜の黒豹』となったわけだが、結構展開が異なる部分があるので、楽しむことのできる作品である。

　表題の『青蜥蜴』をイメージした表紙絵ですが、平成の世になって、杉本画伯の新しい横溝表紙絵が拝めるとは思っていませんでした。カバーを見て「まさか！」と目次のお名前を確認したときは、すぐに銀行に走りました。財布に８００円余しか入ってませんでしたから。