吸血蛾

 角川文庫・初版 昭和50年8月10日 解説:中島河太郎

  吸血蛾  本文327P

 金田一耕助の第11長編。
 女流人気デザイナーとその専属の7人のファッションモデル。彼女たちは狼男の恐怖におびえている。狼のような牙をした奇怪な男が出没しはじめたころから、彼女たちが一人づつ殺害されていくのだ。
 『幽霊男』に続く、東京猟奇モノです。作品から受けるイメージは扇情的なものなのですが、より本格的な内容なのです。

 

 この女性の髪型がアフロヘアー(なのかな?)なのが、何かしら凄く違和感を覚えてしまいます。でも昭和52年の土曜ワイド劇場(当時は90分)で愛川欽也が金田一をした『吸血蛾』の放送がありましたが、その作品はこの表紙の雰囲気にピッタリでした。ということは「吸血蛾」のビジュアルイメージはこれで正解という訳か…。

 

 

 

 

 

 

 

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