殺人鬼

 角川文庫・初版 昭和51年11月10日 解説:中島河太郎

 
殺人鬼
黒蘭姫
香水心中
百日紅の下にて
本文79P
本文59P
本文84P
本文39P

  金田一耕助の中短編集。
 探偵小説家・八代竜介。彼が偶然出会った女は、義足の男に怯えている。その男は彼女の本当の夫で、彼の出征中に彼女は別の男性と夫婦生活をおくっていたのだった。そして、殺人事件が発生する。
 上記の表題作、金田一耕助の三角ビル事務所時代の事件である『黒蘭姫』、軽井沢を舞台にした『香水心中』、人気という面なら恐らく短編ナンバー1である『百日紅の下にて』の4作を収録している。

 

 半男半女の紳士風の顔。そして男の方の牙から血が滴り、背景の枯木の森には赤い色の木も乱立している。なんとも不気味な表紙絵で、インパクトはかなり強い。この文庫が新刊で書店に平積みされていた環境は物凄いものでした。何故なら、その当時の新刊で並んでいたのが『迷路の花嫁』『殺人鬼』『花園の悪魔』の3冊で、それが横並びされていたのですから、この『殺人鬼』の表紙絵がひときわ目立っていたのはおわかりになると思います。こちらに当時の状況を再現してみました。

 

 

 

 

 

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