スペードの女王

 角川文庫・初版 昭和51年2月25日 解説:中島河太郎

  スペードの女王  本文263P
  

 金田一耕助の第20長編。
 今は亡き彫物師・彫亀の女房が金田一耕助に主人のひき逃げの調査を依頼に訪れた。以前に主人が謎の女に施した刺青。内股のスペードのクィーン。その刺青をした女の首なし死体が発見されたのだ。
 短編『ハートのクイン』を長編化した作品。横溝正史おとくいの「顔のない屍体」トリックを扱っています。

 

 表紙にトリックへの大ヒントが出ています。以下ネタバレ(OKの人は反転してね)スペードの女王が二人いたのがトリックなんですが、表紙の女性の顔のアップの眼を計4つ(つまり二人分)にして、さらに微妙に眼の特徴を変えています。実はこの仕掛けに私は長い間気づいていませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

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