新説 金田一耕助

 角川文庫・初版 昭和54年1月5日 154P

 横溝正史が毎日新聞の昭和51年9月より日曜版に掲載していた随筆を集めたもの。和田誠画伯が毎回イラストを描き、そのイラストも含めて収録されている。横溝正史自身による「あとがき」もある。

 個人的には横溝正史の随筆集の中で、一二を争う作品です。生誕から青年期までの『書かでもの記』『続・書かでもの記』という暴露的自伝(この内容には本当に驚かされました。逆にここまで自分を客観視して執筆したのは凄いと思います)と並ぶ、ブーム時の状況を図り知ることのできる随筆と思います。

 

金田一耕助の冒険 1・2

 角川文庫・初版 昭和54年6月10日 解説:中島河太郎

霧の中の女
洞の中の女
鏡の中の女
傘の中の女
瞳の中の女
檻の中の女
夢の中の女
泥の中の女
柩の中の女
鞄の中の女
赤の中の女

 金田一耕助の短編集。第40巻を2冊に分冊したもの。大林宣彦監督の映画化に伴い、表紙絵も変更となった。和田誠画伯の古谷一行、田中邦衛そっくりのイラストが表紙の表裏に描かれています。

 

 

 

 

表紙絵メニューへ            次の作品へ