2007. 12.25 クリスマス・プレゼント発見!子どもにとって真剣な、朝のひととき。コータローは、見たい、焦る、破く。リリは、髪を振り乱す
2007. 12.23 教会のクリスマス祝会三味線の独奏(じょんがら節)を無事に終え、ホッと一息。帰宅して驚いた。私の『ピグーの思想と経済学』が今朝の朝日・毎日・日経の3紙で論評されている! とりわけ京都大(名誉教授)の伊東光晴先生による記事(毎日)には感激
2007. 12.19・息子が庭スキー。滑るというより、走る走る。雪が1mくらい積もったら斜面のミニ・コースを作ってやろう
・名古屋大学出版会とナカニシヤ出版から嬉しいニュース。私の『ピグーの思想と経済学』と小峯敦編『福祉の経済学者たち』の2冊が、23日の朝日新聞で論評されるらしい。大阪の母にも知らせておこう
2007. 12.16 幼稚園の発表会コントラバスを演奏。この巨大な「ヴァイオリンのお化け」、園児たちに大好評。師走は公私両面で忙しい。次の日曜は教会のクリスマス会で三味線を弾く
2007. 12.9・とても忙しい。疲れがたまり、情熱も集中力も欠いている。こんな生活ではダメ。充実感もない。たとえ1時間でも全エネルギーを1つの事柄に注ぐ、そんな生活を心がけたい。
・12月1日の朝日新聞の1面に、私の『ピグーの思想と経済学』の広告が出た。さらに今朝の毎日新聞の「2007年 この3冊」という欄(10面)で、中央大のN先生が私の本を取りあげ、論評してくださった。本当にありがたいことだ。全国紙に載ると出世したように錯覚するが、私は変わらず私
2007. 11.27 遊びにきていた母が大阪に帰った十和田湖・奥入瀬に案内し、八甲田山の酸ヶ湯(すかゆ)温泉に泊まる予定だったが、大雪で断念。結局、岩木山のなじみの宿へ。正月にもこの宿に泊まったことを思い出す(1.4 参照)。雪景色の露天風呂につかり、当面の策を練った
2007. 11.17 お城の横の藤田記念庭園の洋館にて妻のコンサート妻が自分のドレス姿をリリに見せたいというので家族で見に行った。リリ曰く「お姫様みたい」。妻の指導力は一段と高まりそうだ
2007. 11.15 初雪津軽は冬ごもり。最高の読書シーズンに入った。冬の課題は? 色々考えるのが楽しい。自分らしく過ごそう
2007. 11.11おとついは、大学の若手4名でキムチ鍋。0時頃まで大いに飲んだ。
昨日は、近くのライブハウスに学生のバンドを見に行った。いい演奏だった。就職して生活環境が変わっても、末永く活動を続けて欲しい。
今日は、ゼミ生(4年生7人+卒業生1人)を招き、お好み焼きの夕食会。私も昔、先生たちによく家に招待して頂いた。学生を家に招くのも教員の仕事
2007. 10.28・教会のバザー。私のグループは今年も「喫茶コーナー」。飲物をコーヒー・ココア・カルピスから選択し、手作りクッキー付きで、価格200円。部屋に充満したココアの甘い香りのおかげか、売れるわ売れるわ。むろん利潤はすべて献金。
・日本イギリス哲学会の編纂による 『イギリス哲学・思想事典』が公刊された。私の担当は「ベヴァリッジ」「エッジワース」の2項目
2007. 10.25 幼稚園の参観日子どもたちがグループごとに店を出していた。コータロ―の「ようかい屋」を発見。紙で作った財布に、紙で作ったお金を入れて、子どもたちは盛んに、紙で作った商品を取引していた。幼い子どもにとって参観日は少し酷である。親の顔を見ると気が緩むのか、親が帰ろうとすると彼らは泣き出す。妹のリリは感情をストレートに表すが、兄のコータロ―は感情を抑えようとする。しかし、とうとう泣き出した
2007. 10.23 『ピグーの思想と経済学』が出版され、自宅に届くやり遂げた。感無量。人生の次の一手を慎重に考えるとき
2007. 10.21
近所のおばさんがコータロ―に「恐竜セット」をくれた。ティラノサウルス、トリケラトプス、ステゴサウルスなど、恐竜マニアの彼にはたまらない品だ。毎晩、恐竜たちは枕や布団を与えられ、朝になると、これら寝具は丁寧に折りたたんで片づけられる。しかし騒動が起こった。リリが自分にもおもちゃ(お医者さんセット)を買ってくれと、泣いて訴えるのだ。もっともな主張である。そこでさっそくリリを連れて買い物へ。リリはどさくさにまぎれて「お医者さんセット」と「(きらきら光る)マイク」との2つを握りしめたが、「パパはお金がない」と説得し、後者を断念させた。さて、わが家のお医者さんごっこでは、セリフがいつも固定しており、毎回以下のように進んでゆく。そろそろ新しいネタを考えねば…
私: はいこれ保険証です ← 事前に「本郷病院」に電話予約が必要なこともある
リ: どうしましたか?
私: あのー、畑で仕事をしていて、まちがって石を食べてしまったんです。それでおなかをこわして、ピーピーになってしまったんです
リ: わかりました。(カルテに書き込むふりをしながら)石をたべてしまった。ピーピーになってしまった
リ: (書き終えて)それでは点滴しますので。今日は泊まっていってください
私: え、家に帰れないんですか? 入院ですか?
リ: 入院です。今日は家に帰れません。お熱を測りますので。ピッ・ピッ・ピッ
私: あ、何度ありますか?
リ: 57度です。お熱がありますね(その後は薬を頂くことになる)
2007. 10.16年初に出版された教科書(小峯敦編 『福祉の経済思想家たち』)は初刷2000部だったが、売れ行き好調で重版されることに。誤植も正されるし、執筆者の志気も上がるし、印税も入るし、とにかく喜ばしい
2007. 10.7 仙台で研究会山形大のS先生から「帰りに山形に寄っては?」と誘われたので、ご厚意に甘えた。先生夫妻の案内で、将棋駒で有名な天童市へ。小学生のときに読んだ将棋の本で、天童の将棋駒と人間将棋が写真つきで紹介されていたのを、今でも覚えている。私の長年の憧れの地の1つ。人間将棋の会場も見た。葡萄狩りもした
2007. 9.28来月出版される私の本の広告が出た。本当に待ち遠しい。7月にクラークの翻訳を出版したので、今年はこれで2冊目。ふり返れば大変な年だった。畑もやり遂げたし。だが今年はまだ3ヵ月残っている。もうひとがんばり、ふたがんばりせねば…。すなわち紀要論文の執筆(11月締切)と、来年出版予定の論文集の草稿を完熟させること(12月締切)。かなり辛い。内面は必死でも、外面はクールにふるまえ!
2007. 9.27 ゆっくり体調を整えつつ、家族サービスに励む
2007. 9.23おとつい、わが人生前半の最大の仕事を終えた! 昨日は、朝4時に起き、三味線仲間と「青い森アリーナ」へ。袴姿で気合いが入った。今日は、畑をいじったり、家の周りの雑草抜き
2007. 9.6 近代経済学研究会(大阪)・経済思想史研究会(仙台)の合同合宿@本学北大の院生なども加わり、総勢13名。遠路はるばる来て頂いたのだから、有意義な合宿にせねば申し訳ない。そこで案内地を下見し(7.21 参照)、移動経路・時間・食事場所などを把握し、気合いを入れて津軽一周計画を立てた。トラブルなく無事に終わり、本当によかった。福田先生(弘大)と下平先生(山形大)のおかげ。二人の協力がなければ、独力では何もできなかっただろう
2007. 9.2 「嶽きみ」収穫(8.5 参照)。約百本。子どもたちも活躍。生で食べて、その甘さに驚いた!
2007. 8. 29 やっと研究気分が高まってきた集中力実感。スランプ脱出。この状態ならば今の論文(ゴールデンウィーク以来の課題)も、5日以内に仕上がるだろう。集中力さえあれば、あっさり決着するものだな
2007. 8.26「オネショしなかったら、明日、海につれてゆく」と約束したら、運悪くオネショし、長男が落ち込んでいたので、気付かぬふりをして、鰺ヶ沢の海へ。その場で友だちを作り、砂遊びしたりするのは、子どもの良いところ。私も見習いたい。海草採りをしていてクラゲに刺され、ミミズ腫れになり、驚いて泣いていたが、大丈夫、いい勉強だ。おやつは名物の「焼きイカ」一匹250円。マヨネーズで食べると最高。8月は忙しくて父親らしいことがあまりできなかったが、今日は頑張った
2007. 8.24・研究合宿(関西大学・六甲山荘)より帰宅。高校以来の旧友と数年ぶりにゆっくり話せたこと、母校の先生方に会えたこと、くつろいだ雰囲気ながら真剣な議論から元気をもらったことなど、この3日間の出張は有益だった。皆で寝食を共にする合宿の利点は、研究者としての生き方・美学・哲学についても学べること。つまり研究者たちの「顔がみえる」こと。
・庭のトマト。もはやジャングル状態で、文字通り「腐るほど」採れる。来年はトマトを減らし、保存の利くジャガイモを増やす
2007. 8.19・仕事が一段落つき、ここ数日、気が抜けた。仕方ない、とことん気を抜こう。今は休むことが仕事。
・枝豆の初収穫! たくさん実がついた。さっそく茹でて食べると、とても美味で、家族も笑顔。20本育てたので、毎日1本ずつ食べよう。枝や葉は土に帰す。豆は育てるのも簡単で、空気中の窒素を吸い、土を良くしてくれる。来年はもっと植えよう。津軽の夏は短く、まもなく収穫の秋。しかし大地から多くを学んだことが、真の収穫だ
2007. 8.16・子どもがラーメン屋の看板から動かなくなった。「おら(私)、これ」とか言いだす始末。十人くらい並んでいたが、「いい、待つ」と言う。仕方ないな。来た来た、久々のとんこつ! そんなに美味いか、コータロー!
・早起きして朝食の野菜を収穫するのが、ささやかな楽しみ。真っ赤なトマトは甘い。ナスはバターで炒めて醤油をかけて食べる。シソは何にでも使える。今の畑は、家の南側だが、来年は東側にも新たな畑を作りたい。開墾に必要なのは体力のみ。色々な野菜の性質をだいぶ理解したので、来年はさらに収穫が増えるはず。課題も多いが、それは楽しみが多いということ
2007. 8.15 研究一色の生活だが、夜はときどき息抜きを12日は、近所のライブハウス「オレンジ・カウンティー」のセッションに参加。地元のブルースマンたちに出会った。皆、いい人ばかり。
14日は、お隣の庭でバーベキュー。3家族合同だ。同世代なので、どの家族にも子どもがいる。最年長のコータローは、まるでガキ大将。平和そのもの。最後に花火をして解散
2007. 8.5 岩木山麓の農場わが家のトウモロコシを見に行った。去年までは店で買っていたが、今年からは農場に栽培を直接頼んでいる(収穫作業だけ自分でやる)。山麓のトウモロコシは、津軽では「嶽(だけ)きみ」と呼ばれる秋の味覚。収穫が楽しみ
2007. 7.29 大学の同僚たちと家族ぐるみのバーベキュー@子どもの森
2007. 7.26・昨日は大学近くの飯屋でゼミ生にご馳走した。こないだ寝坊して彼ら彼女らを待たせたので、その罪滅ぼし。「(デザートに)パフェ頼んでいいですか?」、学生たちはなかなか図々しい。8人分、財布が痛かった。
・今日は大学のチャペルで、「私の武者修行: 津軽三味線と畑仕事」と題して話をした
2007. 7.22 三味線の会のバーベキュー@津軽富士見湖まだ家族にしか伝えていないが、近々私は会を辞めるので、皆の顔を最後に見に行った。当地での音楽修行も、かくして3年4ヵ月で転機を迎えるが、共に活動した仲間たちとの想い出は、生涯の宝
2007. 7.21・妻と子どもが大阪に帰省し、一週間経過。独りになると色々なことを思う。今年は研究者としての勝負の年。欲がなければ、大切な事柄とくだらぬ事柄をハッキリ峻別できよう。迷うことも、志を失うことも、恐れることも、あるまい。一心に歩き続ける強さを得られよう。「己を捨てる」心境とは、自分を神に委ねる心境を言うのだ。もはや成否は問題ではない。それは神に委ねた。人間を最も強くする心の状態、神が人間に許した最高の心の状態は、これだ。
・秋に本学で研究会が予定されており、主に関西から10人以上の研究者が来るので、観光案内の下見として、弘前大の福田先生らと、竜飛岬や義経寺などを訪れた。
・日本経済評論社から『クラーク 富の分配』が出版され(7.4 参照)、わが家に届いた。感無量。しかし今年の大勝負はこれからだ
2007. 7.13 大きくなったら何になる?リリに聞くと、いつも「鬼になる」という。「ピンクのちっちゃな鬼」だ。コータローは「魔法使いのケーキ屋さん」。夕食前、コータローにキュウリを1本収穫させた。キュウリの初収穫。それを丸かじりしたコータロ―が「うめえ」と言うから、みんな味見がしたくなり、奪い合いになった。1本のキュウリにさえ、幸せを作り出す力がある。日々読書に励み、大学で若者と語りあい、朝夕は畑に出る。気がむけば楽器を弾き、近所の「チビども」と遊ぶ。金に困ることもなく、幸い家族は健康で、かつ陽気だ。よくよく考えるに、これ以上を望むのは貪欲だ
2007. 7.11 カボチャの大きなつぼみ一体どんな大きな花が咲くのかと思っていたら、今朝見事に咲いた。午後には萎れてしまう、はかない美しさ。だが、いよいよこれから実を結ぶ。トマト、ナス、シソはすでに収穫し始めている。自分で育てただけに、どれも美味しい。週末にはキュウリも収穫を始める予定。たくさん収穫できればいいな。夢の実現まであと一歩。今月中には軌道に乗るはず
2007. 7.4・夕方、庭のトマトの一番赤いのを1つ、コータローに試食させた。「うめえ」と一言。来週からどんどん収穫できそうだ。今朝も幼稚園にいくとき、1つ摘んで食べていた。
・この一週間、クラーク邦訳の最終校正のため、睡眠を削り、心身を消耗したが、今夜めでたく終了。2年間精一杯やったから、悔いなし。あとは出版を待つのみ。だが来週からは別の本の校正で再び忙しくなる。今から鋭気を養おう。温泉、ビール、睡眠
2007. 7.1
2007. 6.29・イチゴの花。次々に咲き、そして実になる。あと半月で食べられるか? キュウリが急に伸び、隣のトマトにからむので、ネットを組んだ。キュウリも花が咲きそう。
・木酢液と霧吹きを入手し、さっそく散布。木酢液は強烈なタール臭で虫や鳥を追い払い(殺虫力なし)、しかも肥料になる。確かに臭い。しばらく様子を見たい
2007. 6.28 この頃、やけに豆の葉が穴だらけだなよく観察すると、1センチほどのイモ虫を発見。あとから冷静に考えれば、ごく当たり前のストーリー展開だが、事前になかなか気付かないのは研究でも同じ。雑草や鳥とは日々闘っているが、今後は虫が相手か…。とはいえ何事も勉強なので、好奇心もわく。撃退用の「木酢液」を買おう。それにしても、なんと多くの生き物がやってくることか。美しい畑、楽しい畑、私の魂を高めてくれる場所になりますように。畑は一種の礼拝堂。今日、出版社から校正刷りが届いた。ラストスパートだ。一週間ほど忙しくなる
2007. 6.24・さくらんぼ狩り。今年は森の中の果樹園へ。
・庭のトマトも実をつけた。ゴールデンウィークに100円の苗を3つ買ってスタートしたら、どんどん増えて今では20本ほど。イチゴも最初は2株だったのが、ツルを伸ばし5株ほどに増えた。イチゴの花が一輪咲いた。心が洗われる。他の野菜も順調。食べることも大事だが、現代人にとっての農業の意味を問い直すことも大事。「農」は一つの生活スタイルだ。小さな畑を作るだけで、これほど生活全体が一変するとは思わなかった。宗教に匹敵する力。「農」は単なる技術的・経済的な話ではなく、もっと大きな力をもつ。美意識さえも変えてしまう。私は、プロにしかできないような「農」には関心がない。一般人にできるような「農」に関心がある。その可能性を自分で試す。周囲から理解されなくてもよい。変人扱いされるのには慣れている
2007. 6.23・個人主義的・競争的な研究生活を送っているので、「世の中のために働く」というありきたりの言葉にハッとさせられた。利己的に生きている証拠。闇の中で暮らしているので、光を見るとまぶしく感じるのだ。
・JR「きらきらみちのく号」で三味線を弾いた。10:02に「弘前」発、18:08に「弘前」着なので、まさに一日仕事。しかし大部分が空き時間なので、「きらきら号」はそれなりに研究上有益だ。のんびり読書できるし、昼寝で体力も回復する。昔は3〜4人でやっていたが、断る人が増え、今はせいぜい2人。ベテランの「熊」さんが1人でやることも多い。だが1人ではJRの職員にイヤミを言われるらしく、熊さんは「誰か来てくれ」といつも言う。しかし皆、月に1回手伝うのが精一杯。熊さんは少しも威張らないが、私が最も尊敬し親愛する三味線弾きの一人だ。冗談と接客の上手さ、腕の確かさ、ヤクザのような柄シャツとパンチパーマ(外見にかなりこだわっている)、女の客がいないと露骨に演奏で手を抜くしたたかさ(気合を入れて弾くと糸が切れるので)、これらが絶妙に合わさって古典的な津軽三味線「芸人」の化身のようなところがある。外面も内面も、古き良き時代を示す、良い意味での「生きた化石」、私にとっての人間国宝の一人
2007. 6.20 初めてイチゴを収穫と言っても、たった1つ。コータロ―が食べ、「すごく甘い」と喜んだ。嬉しいなあ!
2007. 6.16・今日はコータロ―(4才)の運動会。よく頑張っていた。園内で弁当を食べてから帰宅。暑くて疲れたので、家族全員で昼寝。夕方は涼しかったので、子どもたちとワイルド・ストロベリーの種をまいた。イチゴは多年草なので、毎年私たちや近所の子どもを楽しませてくれるだろう。
・新しいピアノを購入。なかなか立派だ。妻のピアノ教室も本格的になってきた。驚いたことに、みんなで朝食を食べていると、3才の娘が一人で二階に上がっていって、音階を弾いていた。幼稚園に入る前から「ド」の場所が分かるのは、大したものだ。リリはいつも妻のレッスンを横で見ている(というか部屋の隅で転がっている)ので、耳で覚えたのだろう。「すごいなあ」と褒めると、「明日も弾いてあげる」と言ってくれた
2007. 6.13 偶然、三味線仲間に会った彼はカボチャの苗を買っていた。「畑さ見に来ない?」と誘われたので、見に行って色々教えてもらった。「簡単に育つよ」とジャガイモを勧められた。大根も勧められた。来年はこれらにも挑戦したい。妻が畑のレモンバームの葉を贅沢に使ってケーキを作った
2007. 6.9 本の校正に明け暮れた一週間来週も同様だろう。二冊の本の校正を同時にしているのでヘトヘト。毎日しっかり熟睡して体力を回復させるのがコツ。畑はおおむね順調。毎朝、生ゴミを埋めるついでに、ボーッと畑を眺めるのは気持ちがいい。トマトは実をつけ始め、ナスは鮮やかな紫の花を咲かせている。なにもかもが貴重な知識。明日は何を教えられるのか?
2007. 6.4・買物のついでに子どもをボートに乗せた。アヒルを追いかけ、子どもたちも大満足。
・シソの苗をもらった。枝豆の種も少し播いた。畑を始めてほぼ1ヵ月。皆に助けられ、少し知恵もついた。そのほとんどは文字にできない知恵。雑草でも引っこ抜きながら、五感を使って知るほかない。周りのお百姓が賢者に見える
2007. 5.28学会(福岡)から帰宅。変わらず忙しいが、研究室に着いたら、まず紅茶を味わい、心を静めよう。ゆとりを保ち、1つ1つ仕事をこなそう。じっくり1日を過ごそう。
2007. 5.17コータロー(4歳)は幼稚園に入ってから、津軽弁を話すようになった。リリ(3歳)はまだ大阪弁だが、最近は兄を真似て、自分のことを「オラ」と言う。たくさん津軽弁を覚えて元気に成長しろよ
2007. 5.15研究室で仕事していると、妻から「畑が水浸しです!」というメール。確かに30分ほどスゴイ雨が降った。急ぎ帰宅すると、なんと畑が水没し、田んぼになっていた! 子どもたちもショックを受けていた(笑)。幸い数時間で水は引いたので、イチゴの苗1本だけの被害で済んだが、以来、雨が怖くて仕方がない。写真は水没前の畑
2007. 5.5 学部の同僚と下北を旅行。旬のウニは最高だった。見聞も深まった
1日目: 六ヶ所村の核再処理施設、大間岬、下風呂温泉(宿泊)
2日目: 尻屋岬(寒立馬もいた)、恐山
2007. 5.1 畑の拡張子どもたちも頑張った(大いに邪魔してくれた)。だが野良仕事がこれほど疲れるものとは! 妻が気づかってくれて、夕食は焼肉。翌日はキョーレツな筋肉痛。だがそれも忘れるほど、土には魅力がある。鍬(すき)で土を掘り起こしていて、手のマメが潰れた。だがそれも忘れて、さらに畑を広げた。本日より、生ゴミは肥料として利用することにした。とたんに生ゴミを愛おしく感じだした。昼に木村さんの奥さん(4.7 参照)が来て、私の仕事ぶりを褒めてくれた。色々と教えて頂き、トマトとイチゴも植えよと助言を頂いた。明日は雨らしいので研究に励もう。これぞまさに晴耕雨読、東洋の隠遁派知識人の理想の暮らし
2007. 4.29 今月は全力疾走したので、悔いなし。大型連休中の課題は4つ;
2007. 4.23・ゼミの卒業生と4年生を家に招き、お好み焼きパーティー。
・文科省の科研費(若手研究B)ゲット。今後4年間、軍資金で悩まずにすむ。
・国際人権分野のアメリカの代表的事典であるマデックス『国際人権百科事典』の邦訳が出版された。私の担当は計15項目
2007. 4.7 家族全員で妻の友人のお宅を訪問。今年から畑を始めるので、指導を頼んでいたのだ。農業を学んでおけば、必ず今後の人生に役立つはず。ご主人は弘大の教員で、私と同い年。大いに刺激を受け、帰宅後、さっそく畑仕事をした。都会育ちの私は、子どもの頃から「自然」に飢えていた。小学生の頃、休みになると、三重県松阪の親戚の農家に滞在するのが常であり、それが大好きだった。あれから20年以上すぎて松阪も都会化し、あの世界は一変してしまったが、あの理想郷のイメージが今でも私を駆り立てる
2007. 4.3・今年の卒業生たちの社会福祉士国家試験の結果が出た。合格率は30%を超えた(全国平均27%)。お見事!
・昨日は教授会と教職員集会のあと、新任教員の歓迎会があり、飲みに飲んだ。今日は二日酔いだったが、成績表配布・履修指導(私は3年生担当)などをした。明日は入学式。昼夜逆転の生活を改め、新学期に備えたい
学生時代から中国の古典が好きだった。社会経済思想の目で読むと新鮮である。しかし私が最も感銘を受けるのは、いわゆる「烈伝」(人物伝)だ。そこには無数の「人物(烈士)」の一生が次々と簡潔に叙述される。深い喜怒哀楽がわずか数語・数行で描けるはずもないが、その非情なまでの簡潔さが、かえって迫力を醸し出す。その簡潔さが、われわれに「行間を読むこと」「思いを察すること」を強いるからだ。
どの烈士も人並み外れているが、たとえ偉業を成しても、たいてい悲惨な最期をとげる。だからこそ、かえって「人物」は輝き、私を魅了する。たまらなくカッコイイのだ。志の高さ、器の大きさや豪快さに、惚れるのだ。『史記』や『漢書』の「列伝」は、昔の日本の知識人、アジアの知識人にとって、一般教養だった。そして教養は気風でもあった |
2007. 3.30・先日、西東先生の家で、お好み焼きをご馳走になった。ありがとうございました。
・春休み企画として、子どもたちと浅虫水族館へ。イルカ・ショーが一番印象的だったみたい。
・ゼミ生から、国家試験(社会福祉士・精神保健福祉士)合格の連絡があった。1つ合格するだけでもスゴイのに、2つとも合格とは! 私は何もしておらず、すべて彼女の力量だ。私の母校の恩師は、私が弘前に赴任するさい、「学生から学ぶことは大きいです」とおっしゃっていたが、ふとそれを想い出した。
・『福祉の経済思想家たち』が公刊された。今年はさらに2冊の本の出版を予定している(7月と10月)。この2冊を世に出すことが、今年の最低限の課題
2007. 3.17 卒業式学生たちの晴れ姿に心を洗われた。若さには、生の躍動、美、希望がある。いつかまた研究室を訪ねて欲しい。夜はホテルで卒業パーティー。私も津軽三味線を弾いた。久しぶりに真剣に弾いた。今日は良い一日だった
2007. 3.12大阪に帰省していた妻と子どもが弘前に戻ってきた。一足先に弘前に戻っていた私は、昼にはインスタント物ばかり食い、夜には半額になった刺身を買いに行くという生活だったが、今日は久々に通常の暮らしに
2007. 3.72〜6日は、結婚式(2006.10.26 参照)のため大阪に。子どもたちを奈良公園(東大寺・興福寺)に連れて行ったら、鹿が紙袋に食らいつき、「鹿せんべい」をまるごと奪い去った。子どもには衝撃的だったらしく、「あの鹿、悪いねぇ」と一日中言っていた。しかし奈良の鹿とはそういうものだ。何が「神の使い」か。関西の三害獣は、奈良の鹿、箕面の猿、六甲の猪
2007. 2.26毎日毎日、朝から晩まで『クラーク 富の分配』初稿の校正。『福祉の経済思想家たち』はついに責了。あとは本が届くのを待つのみ
2007. 2.21・先日の青森県の踊りの団体戦(2.17 参照)は、われわれの会が優勝した。
・今夜は週1回の三味線の稽古。すでに済んだ曲は、@あどはだり、A津軽の香り(じょんがら節の新節をもとにした会の曲)、B津軽じんく(別名どたればち)、Cあいや節、Dよされ節、Eおはら節、F三さがり。
C〜Fに「じょんがら節」を加えれば、いわゆる「津軽の五大民謡」だ。じょんがら節は、旧節、中節(なかぶし)、新節など複数あるため、念願の五大民謡制覇にはあと1年はかかるだろう。
研究は心と体を消耗する。昼夜は逆転し、コーヒー、タバコ、独り言が増える。集中力が一番大事とはいえ、何日も集中し続けるとだんだん気も変になってくる。それでも何とかやっていけるのは、私の場合、音楽の力が大きい。稽古で仲間と世間話するのも、癒しのひととき
2007. 2.17先日、ついに『クラーク 富の分配』の初稿が届いた。明日は青森県の民謡と踊りの名人戦を見にゆく。だがここ数日の仕事で疲れがたまっている。今夜は気晴らしに家族で温泉に行こう!
2007. 2.5・近くの湖に白鳥がたくさん来ているらしいので、リリと見に行きたい。
・同僚のF先生の結婚祝いの会。三次会まで行った。奥様はとても美人。本当に愉快でめでたい一日
2007. 1.4 大阪の母が来たので、お気に入りのアソベの森 いわき荘へ。雪夜の露天風呂は最高。湯につかりながら今年の作戦を練った
2007. 1.1 今年はいよいよ『ピグーの思想と経済学』を公刊する多くの研究者に草稿を読んでもらい、批判を乞うては書き直す、この作業に三年かけた。内容は十分に熟している。最後まで力を尽くし、有終の美を飾りたい。つまらぬ争いごとに惑わされず、常に周囲を気づかえますように。人格を高められますように
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