日記(2010年)

2010. 12.26 新聞記事「詩心のたまもの: きけ、生きものたちの歌を」執筆

2010. 12.19 Sun

    丸山徹編『経済学のエピメーテウス』(知泉書館, 2010)が出版された。
    ・学会誌の編集委員を引き受けた。責任重大。学会のために尽くす。
    ・りりの幼稚園の発表会。練習、今日までよく頑張ったね。
    ・家族で教会へ。午前はクリスマス礼拝、午後は食事会。今年も残りわずか。この一年、全力を出し切ったか? 反省点は多い

2010. 12.14 研究者の友情
    それは本物の研究生活の証だ。「お世辞」も「馴れ合い」も厳禁。そんなに甘いものではない。それは真剣勝負のさなかに相手に対して感じる敬意と愛情である
2010. 12.4 小学校主催の親子料理教室
    懐かしい家庭科室の雰囲気。ホタテ料理を極めよう! 作って、食べて、ワイワイガヤガヤ、楽しかった。父親の参加は私だけ

2010. 12.3 下の歯2本に、生えかけの上の歯3本

2010. 11.24
    ・あおげ、あおげ! 落ち葉の煙はすごい。みんな大興奮。無事に焼イモ完成! 少し生硬だが、それも含めて良い経験。
    ・リリの真っ赤なランドセルが届いた。嬉しいね!

2010. 11.21
    ・学生6人を家に招いて夕食会。若者はよく食べる。毎回準備してくれる妻に頭が上がらぬ。
    ・新聞記事「青森と平成の「開国」論: 新しい国のかたち」執筆。
    ・明日は庭で焼イモ。子どもたちとの約束。総勢7名。3時15分に集合せよ。公園に落ち葉を拾いに行く!
2010. 11.13
    余計なものを、いろいろ持つほど、心は濁る。気楽に、気楽に。私は重要人物ではない。
    人の温もり、四季の喜び、冗談、それで十分。友、富貴、幸福、なぜ求める? すでに十分。この世はすべて良し!

2010. 11.7
    ・年内に『ピグー 富と厚生』の訳文チェック(3回目)を終えたい。自分との闘い。来春の入稿日まで全力を尽くす。私が苦労しただけ、読者は楽になる。
    ・関学・経済学部のA先生が青森にお越しになった。お会いするのは7年ぶり? 八戸を色々案内

2010. 10.20 恩師・井上琢智先生が関西学院大学の学長に選ばれた。今年は飛び切りのリンゴを送ろう!

2010. 10.17

    ・なっちゃん、初かたぐるま。すくすく成長中。
    ・りりの幼稚園の作品展。来年から小学校なので、これが最後の展示になる。長い間お世話になった「みなみ幼稚園」に感謝。近くでB級グルメのイベントがあり、寄り道したが、かなり期待はずれ。
    ・新聞記事「民主主義の新展開: より洗練された公民感覚を!」執筆

2010. 10.13 近くの牧場へ。牛に乾草をやったり、子牛と遊んだり、牛乳を飲んだり。秋がベストだな
2010. 10.3
    ・『ピグー 富と厚生』の草稿全体が完成。今年一番の難所を越え、ホッとした。畑仕事に励んだ。
    ・コータローの堀越小学校のお祭り(堀小祭り)へ。なつかしい綿菓子の風景。駒あそび。校庭にはスキー用の巨大な築山。雪が積もれば楽しかろう

2010. 9.25
    ・論文「A.C.ピグー「法貨の交換価値」(1923年): 邦訳と解説」完成。直ちに次の課題、『ピグー 富と厚生』の草稿全体の完成をめざす。
    ・秋を楽しもう。子どもを連れて教会主催のソフトボール大会へ。黒石教会チームとの激闘の末、僅差なのか大差なのかわからないが、28対21で負けた。とても楽しく、初体験の子どもたちも大喜び。夜は久々に「お好み焼き」を焼いた。こちらも好評。今後の企画として、妻と私は奥入瀬渓流の紅葉を見たいし、子どもたちは友だちを招いて「たこ焼きパーティー」と「庭で焼きイモ」をしたいらしい
2010. 9.18
    ・ゼミ生が企画した花火会に、子どもたちを連れて行った。とても楽しかった。帰りに、子どもが「すき屋の牛丼」を食べさせろと言うので(CMを見たらしい)、寄り道し、牛丼初体験。不評(笑)。今年のゼミ生は非常に活発で、毎回ゼミにお菓子を作ってくる。私も彼ら彼女らの期待に応えたい。
    ・教会主催の子どもハイキングへ(今年は梵珠山)。トチの実をたくさん拾った
2010. 9.12
    ・新聞記事「激動する東アジア ―世界史的課題としてのAU―」執筆。
    ・夜中に庭でタバコを一服していたら、赤とんぼが胸にとまった。寒くなったから、私に助けを求めているのか? 死に際に何を思うのか? 夏を一生懸命に生きたと思うのだろう
2010. 9.2 仙台の研究会から帰宅
    今回はヨーロッパ経済学史学会の重鎮2人をお招きしたので、いつもの数倍も疲れた。これから3週間、まとまった休みに入る。今年最大の山場。『ピグー 富と厚生』の訳業の総仕上げ。健康管理、そして家族を犠牲にしないことが大切
2010. 8.29 八甲田山で知人の結婚式
    1泊2日の気楽な家族旅行のようなものと思っていたら、予想外の飲み食いで疲れた(笑)。そもそも、私が食い意地を張るからいけないのだ。まず披露パーティーは、八甲田ホテルで、フランス料理。妻は前から練習していたお祝いの歌を歌った。それから山中のくねくね道を30分ほど車で走って、蔦(つた)温泉へ。部屋で昼寝し、温泉に入って浴衣に着替えたら、深夜まで和式の宴会。もう食えない、もう飲めない。翌朝は、家族で森を散歩し、昼すぎに帰宅。招待して頂き、本当に感謝いたします。とても良い想い出になりました

2010. 8.27
    ・論文集の出版企画の打ち合わせ@一橋大。覚悟していた通り、この夏は本当に忙しい。アッという間に8月も終わる。励んでいるものの、いつものスピード感がない。辛抱、辛抱。自分に負けるな!
    ・12月に出版される論文集(丸山徹編『経済学のエピメーテウス』)の校正を責了。満足だ。あとは本が届くのを待つのみ
2010. 8.21
    関西の研究会から帰宅。3泊4日の密度の濃い、深く考えさせられた旅。再会の多い楽しい旅。ある人の家に泊めてもらったとき、アッシジの聖フランチェスコの「平和の祈り」が飾ってあった。私も見習おう。富貴(富と地位)を手に入れても、謙虚と勤勉を保ちたいものだ

     
    主よ、私を平和の道具にしてください
    憎しみのあるところに愛を
    私がもたらすことができるようにしてください
    また、罪のあるところに許しを
    誤りのあるところに真理を
    疑いのあるところに信仰を
    絶望のあるところに光を
    悲しみのあるところに喜びを
    もたらすことができますように

    主よ、慰められるよりも慰めることを
    理解されるよりも理解することを
    愛されるよりも愛することを
    私が望むことができますように
    なぜなら、私たちは与えることによって与えられ
    許すことによって許され
    死によって永遠の生命に生きるのですから
     

2010. 8.15
    ・家族で教会へ。最近、コータロ―とリリは、二人でバスに乗って先に教会に行く。その1時間半後に、残りの家族は車で出発する。さて、心を静め、謙虚になることさえ、私には難しい。神を愛し、隣人を愛することは、至難の業。
    ・再び『富と厚生』の訳業に集中。本体部分はすでに完成したが、他の部分(解題や索引など)が残っている。一つ仕上げたので、監訳者に明日郵送する。次は、週末の経済学史研究会の報告準備だ。8月は非常に忙しいが、焦るな、焦るな
2010. 8.13
    この十日間、プライベート面でとても忙しく、研究が止まりイライラした。が、こうしたプライベートな活動こそ、本来の意味で「生きること」「幸せ」なのだ。この感受性を失ってはならない。徹底的に遊び、徹底的に働く。それでよし。両方とも大事

    3日 ・鰺ヶ沢で海水浴&釣り。釣り好きの息子は上達が早い。魚の数でも大きさでも、初めてわが子に完敗
     ・夜は、新婚旅行で弘前に来た妻の妹が、ホテルで私たちに御馳走してくれた
    4日 新聞記事「インターネット教育: デジタル時代のフロンティア」執筆
    5日 義弟と岩木山1625mに登頂。男同士でゆっくり話ができた。麓の嶽(だけ)温泉で汗を流した
    6日 関西から遊びに来た妻の友人1人と、北海道から遊びに来た私の友人2人と、庭でBBQ
    7日 ・試験の採点作業
     ・論文集の最終校チェック。これを出版社に送れば、いよいよ出版。
    8-13日 ・大阪の母が遊びに来たので、連日、色々と案内
     ・10-11日は、岩手県に一泊旅行。盛岡周辺の観光や、石川啄木記念館、龍泉洞など
      「ゆこたんの森」というホテルの料理はすばらしく、並々ならぬ才能を感じた
     ・13日は、母と子どもを連れて、再び岩木山に登頂。今回は9合目までリフトで

2010. 8.1
    ・岩木山にて、大学の若手同僚(6家族)のBBQ会。家族ぐるみの交流は貴重。
    ・今年も家族全員で「ねぷた祭り」に参加。ナナも初参加(周りの大声や太鼓の音に緊張気味)。
    ・とうとう8月。8〜9月はわが30代の研究の正念場。体調を万全にせよ!

2010. 7.29
    ・今年は暑い! 弘前にはクーラーが基本的にないので、暑い日の教室は地獄。研究室に戻っても集中力が散り、研究どころじゃない。仕方ないので、たまっていた単純な雑務をせっせと片づけた。
    ・息子とプラモデルを買いに行った。「ザク」(250円)と「グフ」(250円)。遊びのようだが、これも教育。まずは私も手伝って、ザクを作った。案の定、息子は何ヶ所か失敗したが、失敗を学ばせるためにザクも買ったのだ。初めての経験で嬉しかったのか、完成したザクは、宝物のように毎日大事にされている。今夜、息子は独りでグフを作り始めた。「パパ、手伝って」と言われたが、「自分で作られへんのやったら、最初から買うな」と突っぱねた。とは言っても、やはり心配。説明書をよく見て独力で完成させ、自信をつけよ。家でゲームをするくらいなら、プラモデルの方がずっと健全であり、既製品のおもちゃを与えるより、ずっと安上がり

2010. 7.21
    ・20センチくらいになった庭のスイカ。そろそろかな。家族みんなが楽しみにしている。百円玉ほどの赤ちゃんスイカでも縞模様は鮮やか。立派に大きくなれよ。リリが幼稚園で新たな情報を掴んできた。曰く「幼稚園の畑のスイカは、カラスに食われて全滅した」らしい。そういえば去年、隣の家のトウモロコシもカラスにやられた。何か手を打たねば…
    ・勝手に生えてきた向日葵も元気一杯。リリが後ろに隠れている。頭上に輝く太陽の花。夏の子どもには向日葵がよく似合う

2010. 7.20
    ・夕食後、近くの弘前市「子どもの森」のホタル見学会へ。のんびり家族で過ごし、とても幸せな気分。闇を飛びまわる微妙な光のように「幸せ」とは不思議なもの。
    ・暑くて子どもが家でダラけていたので、近くの河原に連れて行った。コータローは小魚を十匹ほど捕まえ、ご機嫌。リリも流れに足を浸して涼しそう。やっぱり外で遊ぶ子どもが一番輝いている。
    ・秋の紀要論文の準備として、予定通り十日間で、ピグー「法貨の交換価値」(1923年)の邦訳を終えた。訳文がまだ生硬だ。秋までじっくり推敲する
2010. 7.11
    ・お隣さんと、庭で恒例のバーベキュー。火を起こすのも、食材を焼くのも、慣れたもの。お隣の夫婦とは、7年前に弘前に来て以来、ずっと親しくしてきた。同じ教会のクリスチャンであり、同じ関西学院大学の同窓生。世代も同じ、子どもの数も同じ。ご主人の職業も、私と同じ教員だ。当初は弘前の別々の地域に住んでいたが、妻たちが画策し、隣りあう2つの家に同時に引っ越してきた。協力してお互いの庭に畑も作った。何とも不思議な神の導き。ちなみに東北で最古の、私たちの弘前教会の現在の牧師夫妻も、私たち関西学院大学の同世代の卒業生。母校のキリスト教精神、1000キロ離れても健在なり。
    ・新車「アイシス」がやって来た。妻のアイデアで、ナンバーは結婚記念日の213

2010. 7.4
    ・『ピグー 富と厚生』の訳文チェック(2回目)完了。ほぼ予定通り。これを監訳者に送り、私はさっそく次の作業へ。集中力を高めよ。
    ・『陸奥新報』連載の第3回目。タイトルは「日本の税制の予想図 その他の税はどうなった?」

2010. 6.24
    ・生まれて4ヶ月半、和々子がとうとう「寝返り」成功。やった!
    ・先日、『陸奥新報』の連載執筆者4名と同新聞社の担当者2名で、顔合わせの夕食会。皆さんの人柄が穏和で、私のような者にも細やかな気配りをして下さった点に、器の大きさを感じた。こうした人々と仕事する機会を得たことは本当に幸運であり、とても勉強になる
2010. 6.19
    リリの幼稚園の最後の運動会。かけっこは1番、やったぞ! 私は綱引きで頑張ったが、初戦負けし、リリに怒られた。一方、ナナはここ数日、寝返り未遂事件を繰り返している。あと一歩! 日常の感受性の鋭敏さを大切にしたい。そのためには心の余裕が不可欠

2010. 6.17
    ・夕方、子どもを誘って近くの川まで散歩。オタマジャクシを6匹、捕まえた。
    ・畑の周りの雑草を刈ったが、撫子(なでしこ)だけは美しいので刈らずに残した。畑にはジャガイモの花。運の良い日はイチゴも摘める。畑仕事も今年で3年目。大切なことを多く体験した。感謝である。なんと生命の短いことよ
2010. 6.13
    ・論文集『経済学のエピメーテウス』の初稿が届いた。 今回は特に気合いが入る(2009.7.16 参照)。入念に校正したい。
    ・わが家の新しい車はトヨタ「アイシス」に決定
2010. 6.7
    ・ある人からこんな文を頂いた。「速足で歩く者は、遠い道を行けない。爪先立って立つ者は、長く立っていられない」。『老子』だ。後半の「爪先立って立つ者」とは、「背伸びして生きる者」という意味だろう。心に染みいった。
    ・『富と厚生』の訳文チェック(2回目)は、500頁中320頁まで進んだ。6月中に終えたい。7〜9月はいよいよ総仕上げ

2010. 6.3
    昨日は初めて自動車事故を起こした。車と車の衝突で、互いに怪我はなかったが(ピグーの邦訳を出版するまで死んでたまるか)、愛車タントは哀れにもレッカーされていった。家のすぐ近くだったので、子どもたちが心配してやって来て、思い出深いタントを見つめて涙ぐんだり、レッカー車に大興奮したり、とにかく大変な一日だった。
    今日は、夕方に畑の雑草をカマで刈っていて、小指を切ってしまい、初めて夜間救急で病院に行った。あまり痛くないが、かなり深かった。たくさん縫ってもらった。
    2日連続のヘマで家族に心配をかけてしまい、猛省している。要するに過信だ。ここ数年ずっと快調だったから、うぬぼれ癖がついたのだ。良い薬である。この世の一切の現象には「意味」がある。神様はおそらく、これぐらい苦い薬を飲ませないと、私の自惚れは直らないとお考えになったのだろう。いわゆる試練。むしろ感謝せねばならない。クリスチャンは常にプラス思考。ピグーの邦訳を出すまで、へこたれている暇はない
2010. 5.30 Sun
    ・田舎館(いなかだて)村で子どもと田植え。リリは田んぼに片足を入れただけで、「泥んこ、気持ち悪い」とリタイア。コータロ―と私が黙々と働き、リリはあぜ道から苗を渡してくれた。泥だらけ。夕方のテレビの地元ニュースで、弘太郎と私がアップで映っていたらしい。一体、いつのまに! それはさておき、昼の「おにぎり&豚汁」は絶品だった。帰りに「いつもの川で遊びたい」と言うので、寄り道して川遊び。水はまだ冷たい。研究は少しも進まなかったが、家族の思い出になればそれでいい。
    ・『陸奥新報』連載の第2回目。タイトルは「沖縄の米軍基地: 21世紀東アジアの安全保障」
2010. 5.27 『富と厚生』訳文チェック(2回目)
    500頁中250頁まで進んだ。だいぶ日本語らしくなってきた。あと1年しかない。最後まで全力で
2010. 5.25
    ・リンゴの花が咲いた。ナッちゃん、元気。私の三人の子どものうち、彼女は最も性格が穏和だ。ほとんど怒らず、こちらが笑うと、いつも笑い返してくる。
    ・弘太郎は日本史のマンガ(織田信長)に夢中。最近、やっと一人で読めるようになった。歴史好きの私と話が合うようになった。成長したもんだ!
    ・学会(富山)から無事に帰宅。仕事も無事に果たした。疲れた。早く寝て、明日に備えよ

2010. 5.13
    ・桜はすっかり散ってしまった。教会の帰り、家族で再びお城に寄ったが、寒かった。
    ・子どもたちが連休中に植えたジャガイモ、あちこちから芽を出した。時間を見付けて丁寧に雑草を抜かなければ…
    ・りり、6才の誕生日。おめでとう! いつも色々ありがとう

2010. 5.6
    祖母が亡くなり、大阪に戻っていた。尊敬すべき人だった。しばらく会えませんが、それまで私の奮闘ぶりをご笑覧下さい。
    ・有名なピグー研究者である米国のアスランベギさんからメールを頂き、驚いた。昨年の私の論文「A.C.ピグー「非自発的遊休の問題」(1910年)―原文・邦訳・解説―」に関心があるようだ。そのうちにお会いする機会もあろう。
    ・小峯敦編『福祉の経済思想家たち』の第5刷(改訂増補版)が出版された。めでたし!
    ・家族でお城の桜祭りへ。肩車も好評。こどもの日は恒例のタコ焼き。物置(基地と呼ばれている)の中で友だちと食べると、美味しいよね

2010. 4.25
    ・『陸奥新報』の「日曜随想」の連載スタート。初回タイトルは「創造的破壊: 団塊ジュニアの時代」。同世代の仲間の声を代弁したい。
    ・昨日と今日は、経済学史学会(東北部会)と経済思想研究会。どちらも私の大学で開催したので、準備に苦労したが、無事終了。
    ・いつもお世話になっている近所の老夫婦が、自衛隊の弘前駐屯地のお祭りに連れて行ってくれた。妻も子どもも大興奮。ヘリコプターが飛んで来たかと思えば、人がスルスルと降りてきたり、模擬戦を見て、戦車の大砲の音や、機関銃の音を聞いたり、戦車やヘリコプターの中に入ったり。勉強になった

2010. 4.11 『富と厚生』訳文チェック(第一回)終了。百日かかった
2010. 4.5
    ・山形大の下平先生を中心にした研究グループで申請した科学研究費(基盤B)が採択され、5年間の軍資金を得た
    ・今月から「陸奥新報」紙の連載が始まる。それに先立ち、同紙に私の写真と紹介文が載った。いよいよだ、重圧を感じる
2010. 3.31
    ・毎夜ヘトヘトになって布団に入った「春休み」だった。第三子の誕生もあり、予定通り研究をこなせるか心配したが、むしろ予想以上に進んだ。『富と厚生』の訳文チェックは445頁まで
    ・リリは、前から恐れていた短期水泳特訓。初日は乗り切った。楽しめ!
    ・コータロー、7才の誕生日。春から2年生だね。お前が1年生のときに書いた作文のなかで、パパは次のものが一番好きです。ママも大笑いしてましたよ

      「スキー」
      ぼくは スキーをがんばりたいです。
      それは きょねん スキーができなかったからです。
      ぼくはパパに どうやったらスキーができるようになるの といいました。
      パパは パソコンをしてるので ぜんぜん こたえてくれませんでした。
      ぼくは もういっかい いいました。
      パパは じぶんでかんがえろ といいました。
      ぼくは じゃ どうやって とききました。
      パパは こういいました ぎんなんでもたべてかんがえろ といいました。
      ぼくは どうやって といいました。
      パパは こういいました パパがぎんなんやいてやる といいました。
      ぼくは ぎんなんがやけるまで ばんをしました。
      ぎんなんのうらが こげてきたので、
      ぼくはフライパンを しゃかしゃか ふりました。

2010. 3.25
    ・コータロー、将棋の本に夢中。「腰掛け銀」に「ひねり飛車」。今は技を楽しめ! 「投げられ上手は、投げ上手」。投げられ上手は、投げられても痛くないので、恐れを知らず、積極的にかかってゆく。そのうちに、投げ上手になる。
    ・『富と厚生』の訳業が終わり次第、北海道大学の橋本先生の論文集企画に参加することになった。お誘いがあること自体、本当に恵まれている。感謝。
    ・もう少し暖かくなったら、土を耕そう。畑で心を真っ白にしよう。腹の中に妄想や欲望をたっぷり詰め込んでいるから、それは不可欠な「祈り」の時間。人は長い歴史のなかで土と暮らしてきた。土を耕して、無心になるように努めるほど、気づくこと、感じることは、逆にますます増える。それは、多くの「教養人」が忘れてしまった、土の力、土の意味。青森で学んだ最高の知恵はこれだ
2010. 3.17
    ・『富と厚生』の訳文チェック。500頁中370頁まで進んだ。春休み中の終了は困難。4月中旬になる。研究で家族に迷惑をかけぬようにしたい。
    ・子どもを見ていると、心が洗われる。コータローは、ナッちゃんに絵本を読んでやったり、ナッちゃんの絵を描いたり。
    ・十年使ったテレビが壊れたので、地デジに対応した薄型テレビを買った。部屋の雰囲気が変わった

     子どもが「普通」と考える生活水準が高くならないように注意したい。食物でも車でも何でもそうだが、子どもの頃に「高価なもの」に慣れると、それを「普通」と思って大人になる。その大人の「普通」の生活を維持するには、金がかかる。しかも問題を自覚しにくい。「ある一定量の満足を得るために、他の者より金が多くかかる人間」、すなわち「燃費の悪い人間」になってはならない。もし子どもたちの「普通」の水準が高くて、実力や能力の水準がそれに伴わなければ、不満足な未来を約束されたようなものだ。「普通」の水準を高めるのであれば、物質面ではなく、むしろ体力や知性や感性の三面であって欲しい。そういうわけで、今回買ったテレビも、わが家の「普通」水準に合わせてある。家族で協力すれば、そんなに金をかけなくても、幸せや充実が得られることを、いつか子どもが共感してくれたらなあ、と思う

2010. 3.8
    ・関西学院大の経済学セミナーで研究報告。久しぶりに恩師や仲間に会い、楽しくお酒を飲んだ。不思議なことに、母校独特の温かい家族的雰囲気を、長い間、私はすっかり忘れてしまっていた。ハッとさせられた。
    ・リリは世話焼きなので、ナッちゃんが泣くと、すぐ飛んでゆく。まさに自他共に認める「小さなママ」状態。本人曰く、「ナッちゃんのこと気に入った。もうお人形、いらない」らしい。人形とは、リリが大事にしている「クマのぬいぐるみ」。それでもやはり、リリはこれがないと眠れない。
    ・大阪の母がコータローに将棋の本をくれた。すごく気に入ったようで、今夜は棋譜法(3二銀とか)を教えた。私がコータローに倒される日が楽しみ

2010. 2.28
    ・明けても暮れても『富と厚生』の訳文チェック。280頁まで進んだ。仕事に没頭できるのは、妻のおかげ。妻がいなければ、今の水準で研究を維持するのは到底不可能だ。
    ・ナナの泣き声は元気一杯。しかもよく怒る。お風呂は気に入っているみたい。大まかに言って、顔はコータローに似ているが、魂はリリに似ている。リリも赤ん坊のとき、よく怒っていた。
    ・長男の詩が掲載された『文集ひろさき』、とうとう出版された! これで浮かれては器が小さいぞ、コータロー

2010. 2.20
    ・なっちゃん、お願いだから夜は寝てくれ!
    ・ある大手の全国紙からピグーに関する問い合わせがあった。一昔前にはありえないことだ。世間の関心が高まっているのだろう。しかし世評がどう動こうと、一喜一憂せず自分の道を歩め。世評は空しいから。
    ・リリに少林寺拳法の「回し蹴り」を教えたら、とても幼稚園児とは思えぬほどの俊敏かつ華麗な動き。近頃はさらに磨きがかかり、いつ蹴りを食らうかわからないので、油断がならぬ。子どもたちに何か武道を習わせたいが、本人たちは猛反対

2010. 2.12 妻が退院し、元気に帰宅
    子どもたちは大喜び。家の中がいっぺんに賑やかに。大阪から手伝いに来ている母は、なぜかお城で読売新聞の取材を受け、翌日の朝刊に出ていた。烈女だな。いつもお世話になっている近所のおばさんも、妻の入院中、毎晩、夕食を差し入れしてくれたが、今夜は特に豪華で「赤飯」と「鯛の塩包み」など。後者は初めて見た。塩の塊を金槌で割ると、大きな鯛が丸ごと一匹入っており、鯛茶漬けにすると最高。明日は結婚十周年の記念日

2010. 2.8 朝、第三子が生まれた。元気な女の子、名前は「和々子」である。今週は研究どころではないな
2010. 2.6
    ・コータロー、水泳3級に合格。でかした! 本人も楽しんでいる。それが一番大事。
    ・春から地元紙「陸奥新報」に寄稿するが(2009.11.1 参照)、担当者がわざわざ大学研究室に挨拶に来て下さった。2年契約で、5週間おきに1回、日曜の朝刊に連載される。
    ・朝、シャワーを浴びに風呂場に入ると、床が凍ってイスが動かない。たまにあることなので「またか」と思い、シャワーの蛇口を回すと無反応…。凍りついている。「ゲ!」と驚き、よく見れば、筍のような氷が床から20pほど育っている。結局、台所で顔だけ洗って出勤。おまけに夕方の帰宅時には凄まじい吹雪。ヘッドライトで照らしても視界5mほど。これほどの猛吹雪は初体験
2010. 1.28 論文集の原稿「ピグー復権の現代意義」完成
    凝り性なので予想外に時間がかかった。手元に置いておくと、次の仕事に集中できない。今週中に出版社に送ろう。ヘトヘトだ、少し休む
2010. 1.19
    ・連日、『富と厚生』の訳文推敲。一回の推敲に約百日かかる。出版社に入稿するまでに三回の推敲をめざす。
    ・リリのピアノの発表会。よく頑張ったね!

2010. 1.8 「水泳は絶対に習わない」と拒んでいたコータロー
    悪さをしたので、罰として3日間の体験レッスンへ。最初は不安そうだったが、犬かきしたり、潜ったり、出来なかったことが出来るようになり、自信をつけたようだ。結局、本人の意思でそのまま習い続けることに

2010. 1.5 スキー教室
    子どもたちの恐れていた日。コータローは覚悟を決めたが、リリは準備体操中にとうとう号泣。だが、さすが子ども。アッという間に楽しみ始め、「リフトに乗せろ」と言いだす始末。連れて行った甲斐あり

2010. 1.2 今日も大雪、子どもたちと3時間かけて「かまくら」作り
    テーブルを運び込み、灯りを点し、餅を食う。食べたら、また雪遊び。子どもは遊びの天才。存分に遊べ!

2010. 1.1 お年玉を数え終えたら
    埋もれた車の救出作戦を開始。これほど雪が深いとかなりの困難が予想される。長男が果敢に近づくも、腰まで埋もれ、やはり作業は難航。大丈夫か、コータロー! なぜかそのまま固まって、雪の結晶を観察し始めた。ダメだこりゃ。そのとき、遅れて現れたリリが、窓の雪を落とすことに成功。見事な一番槍だ。しかしお前が手にしているのは「普通のほうき」ではないのか? それから皆で車に乗り込み、教会に「ぜんざい」を食べに行った。帰宅後は畑に雪山を作り、明日の「かまくら」遊びの下準備。恒例行事なので、子どもたちも手順を知っている。力を合わせ、今までで最大級のものを作ろう!


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