日記(2012年)

2012. 12.29 辰の年の仕事納め、上ヶ原三番町に家を買った
    入居は来年4月末。実感がわかぬ。今年は色々な意味で、まさに人生の節目
2012. 12.27 恩師、関西学院大学第20代学長の井上先生を囲む忘年会
    いつも通りの家族的雰囲気。いつも通りの手料理

2012. 12.25
    ・第15代関西学院院長のグルーベル先生とコータロ―。仁川の喜音伝道所にて。
    ・リリのピアノ発表会@芦屋ルナ・ホール。よく頑張ったね

2012. 12.21 ゼミ1期生のクリスマス会。学生たちのセンスと企画力に脱帽!

2012. 12.16
    ・名古屋で学会報告。お城に立ち寄った。
    ・この4月に「准教授」になったと思いきや、来年4月から「教授」に昇進することに。私を評価してくれた母校のために精一杯貢献したい

2012. 12.5 経済学部教職員のクリスマス祝会

2012. 12.3
    辰の年、師走に入った。年初の三課題(1.2 参照)おおむね達成。足元が固まり、後顧の憂いなし。四十にして惑わず。来年は新しい大仕事(ピグー『財政学』の邦訳)に着手する。神のご加護がありますように

2012. 11.29
    秋学期になり、よく学生に「本郷さん」と呼ばれる。今日も学内を歩いていたら、遠くの方で女性が手を振りながら「本郷さ〜ん」と叫んでいる。「はて、昔の後輩か?」と思って目をこらせば、1年生だった。最近は「さん」の用法もずいぶん変わったようだ
2012. 11.26 研究会@東北大
    仙台市立博物館に立ち寄る。国宝を含む所蔵品が素晴らしい。夜の懇親会の「ザク豆腐・デザート仕様」も面白かった

2012. 11.25
    ・関学経済の西村ゼミ・本郷ゼミ・小林ゼミの三つ巴のディベート大会。
    ・今朝の日本経済新聞に『ピグー 富と厚生』の書評。評者は高知大の山崎聡先生。感謝

2012. 11.18
    ・私の東京出張中に家では大事件が(たいてい私の留守に起こる)。リリとナナの言い訳をつなぎ合わせると、以下の通り;
     @ 彼女たちは拾ってきたドングリ(百個ぐらい)で「ままごと」をしていた
     A ドングリを部屋に散らかしたまま風呂に入った
     B 風呂から上がると、ドングリを住みかとしていた小さな芋虫(赤いのやら白いのやら)が床を這い回っていた
     C「もの凄いことになってる」とママに知らせる
     D 駆けつけたママが絶叫・激怒

    ・年内は忙しいが、健康を保ち、しっかり職務を果たし、爽やかに年末年始を過ごしたい。夫婦会議の結果、クリスマスに今の教会に正式に転入することになった

2012. 10.21
    大坂天満宮の界隈を歩いた。上方落語の聖地、繁昌亭。私は寄席に行ったことがないので、ぜひ1度行きたい

    大塩平八郎の乱(1837年)で有名な大塩父子の墓(成正寺)。左が父の平八郎、右が子の格之助

    祖父が勤めていた造幣局。愛情を込めて「局」と呼んでいた。門前に立てば、墓参りに似た懐かしい気持ちに。やはり大阪は私の故郷だ

2012. 10.14 社会政策学会@信州上田
    有意義な旅だった。前日から現地入りし、多くの史跡を見学した。まず向かったのは、川中島合戦(1561年)で上杉謙信が陣を設けた妻女山。いわゆる「鞭声粛々、夜河を渡る」(頼山陽)の地。今は展望台がある。史実通り、ここから武田の海津城を眺めるつもりが、なんと木が茂っていて見えない(左写真)。しかし心の目で見た。ちなみに当時の海津城は右写真のようになっていた

    妻女山を下り、海津城(現・松代城)跡へ

    八幡原の古戦場。「三太刀七太刀(みたちななたち)」の名場面の舞台。武田の軍師・山本勘助の「きつつきの戦法」は失敗に終わる。乱戦のなか、謙信は愛馬放生(ほうしょう)に跨がり、武田の本営を強襲。信玄めがけて、隼の如く駆け寄りざま、長光(ながみつ)の太刀を馬上より振り下ろす。流星一閃、信玄は軍配でそれを受けたが、続く二の太刀で腕に、さらに三の太刀で肩に傷を負う … 長くなるのでやめよう

    JR上田駅から西に徒歩40分ほどの武田の重臣・板垣信方の墓(左)。
    そこから南に徒歩15分ほどの上田原合戦(1548年)古戦場跡(右)

    真田郷・長谷寺の真田幸隆(中央)・その妻(左)・真田昌幸(右)の墓。訪れるには相当の体力を要す

    真田郷・本城跡(左)。上田城に移る以前の真田の本拠地。険しい山の頂にある。
    ここから眺める宿敵・村上義清の砥石城跡(右写真のちょうど中央部の山の上)

    上田城(左)内の真田井戸(右)は、北の太郎山の麓に通じる抜け穴で、
    敵に包囲されても、食料を運び込んだり、兵を出入りさせたりできたそうな。
    ちなみに同様の抜け穴は、大坂城の「真田丸」跡にもある(4.8 参照)

    最後に訪れたのは別所温泉。ひと風呂浴びて、安楽寺の国宝・八角三重塔を見学

2012. 10.4 『経済セミナー』(2012年10・11月号, 115頁)に『ピグー 富と厚生』の書評
    色々な所で取り上げてもらい、4年の労苦も十分報われた
2012. 10.3
    ・ナナ、無事に面接を終え、来年から近所の聖和幼稚園に通うことに。
    ・井原西鶴の墓(大阪市上本町西4丁目の誓願寺)と近松門左衛門の墓(大阪市谷町7丁目)を訪ねた。両者はとても近い。すぐ北には空堀商店街が東西に走る。その名の通り、大坂城の南の「空堀」だった所。なるほど土地の起伏が大きい。昔懐かしい雰囲気の商店街だ

2012. 9.24
    リリ、剣道6級になり、コータローに追いついた。すごく嬉しそう。この木刀はとても丈夫な代物で、かつて私の母が用い、それから私が用い、今は私の子どもが用いている

2012. 9.16
    ・子どもを連れて、伊丹市昆虫館へ。予想外に刺激的で童心に返ってしまった。
    ・今朝の毎日新聞に『ピグー 富と厚生』の書評。評者は伊東光晴先生。本当に感謝
2012. 9.13
    ・私が事務局を務める経済学史研究会。この分野では日本で最も古い研究会だ。ホームページを作り、運用開始。
    ・年初の三課題(1.2 参照)のBについて、そもそも私のめざす生活とは何か? 明確に自覚するために、要点を整理してみた。肝に銘じておけば、おのずと実現に向かうはず。大事なものは、読書、畑、音楽、家族、友人、質素な暮らし
2012. 8.19
    ・ナナのおむつ卒業式。なんだか寂しい。
    ・いつの間にやら、玄関の木にハトの巣ができた。大歓迎、仲良くやってゆこう

2012. 8.17 家族旅行@赤穂。海で遊んだり、赤穂浪士の墓を訪ねたり
    あら楽し、思ひは晴るる、身は捨つる、浮き世の月に、かかる雲なし

2012. 8.12
    ・久しぶりに日曜礼拝へ。反省の時間をもつことは大切。実るほど、こうべを垂れる、稲穂かな。
    ・夜8時からの一斉勉強タイム(ナナはお絵かき)。私も一緒に読書

2012. 8.7
    ・コータローは剣道6級に、リリは7級に、それぞれ進級。
    ・細川ガラシアの墓(大阪市東淀川区・崇禅寺)や淀君の墓(大阪市北区・太融寺)などを訪ねた

2012. 8.5 瀬戸内海「しまなみ街道」の大久野島に家族旅行。ナナの海デビュー

2012. 7.31
    暑い。それでも紀要論文の執筆、峠は越えた。『週刊東洋経済』(8月4日号 54-55頁)で、先日出版した私の『ピグー 富と厚生』が紹介された
2012. 7.28 子どもの頃から尊敬していた源義家の墓
    家族で訪ねた。河内源氏の東北進出の足がかりを作った八幡太郎。吹く風を、なこその関と思へども、道もせにちる、山桜かな

2012. 7.26 自家製キムチ
    1ヵ月ほどの試行錯誤で味が良くなり、子どもたちの評価も上々。左は私の白菜キムチ、右は妻の水キムチ

2012. 7.22 岡山から海を越え、香川へ
    午前は高松城跡。堀はすべて海水という珍しい海辺の城。御殿の座敷があまりに快適なので、廃墟を眺めながら長々と寛いでしまった。午後は研究会@香川大

2012. 7.21 午前は岡山城を散策、午後は経済学史学会の関西部会@岡山大。部会幹事に選任された

2012. 7.18 大坂城 山里丸(本丸北)にある豊臣秀頼・淀殿たちの「自刃の地」。雌伏四百年、雄飛の志あり

2012. 7.15

    大学院時代の先輩で、現在は同僚のA先生のお宅で、家族ぐるみの昼食会。とても楽しい午後を過ごした。お招きくださった御夫妻に心から感謝
2012. 7.4
    ・学内の保健センターの禁煙外来へ。ニコチンパッチの効力、恐るべし。
    ・恩師の井上学長を囲むゼミの夕食会@甲陽園
    社会政策学会入会
2012. 7.1 2012. 6.29
    『富と厚生』が公刊され、ついに念願を果たした! 次の大仕事に進む前に、しばらく足元を固める。
    ・関西学院大学・本郷ゼミの第1期生が確定

2012. 6.23
    ・近代経済学史研究会(三宮)で報告。久しぶりに痛い目にあい、刺激を得た。研究者にとってこの感覚は大事。忘れかけていた原点を思い出した
    ・コータロー、剣道7級合格。さすがは兄。リリも負けるな!

2012. 6.17
    ・勉強不足痛感。人を欺けても、自分を欺くことはできない。地道に精進するしかない。
    ・今日は、家族で「喜音伝道所」へ。西宮エリアの諸教会のうち、私たち家族に取って最適であると思ったのが、この伝道所。これも神の導き
2012. 6.10
    ・妻と一緒に、クーラーとカーナビを買いに行った。青森ではどちらも必要性を感じなかったが。
    ・本学で日本経済思想史学会の全国大会が開かれ、私もお手伝い
2012. 6.4 妻とお出かけ
    三木城攻略中に陣没した竹中半兵衛の墓と、近くの平井山の秀吉本陣跡を探訪

2012. 6.2 夕食後、家族で有馬にホタル見物
    なんとも優しい自然の光。今月の課題は2つ、@キムチの量産、Aパワーポイントの勉強
2012. 5.31 初めてタブレット(ipad3)を購入
    今は忙しいので、活用法を学ぶのは来週以降。とにかく色々試そう

2012. 5.28 経済学史学会@小樽(3泊4日)から帰宅。
    半年かけて準備した研究報告、無事終了。早朝の運河の散歩が気持ちよかった。明日からさっそく次の仕事に取り組まねばならぬ。地の利、時の利、なるべく体力に頼らないのは、武術と同じ

2012. 5.22 妻の誕生日
    子どもたちが小遣いを出し合って花束を買ってきたことにビックリ。家族が健康でいられるのも、私が仕事に励めるのも、ひとえに妻のおかげ

2012. 5.16 学部研究会(学部教員の研究会)で報告
    こうした内部交流が活発であることに誇りを感じる。同僚との切磋琢磨が大切。強いライバルから学びたい
2012. 5.13 垂水漁港で釣り勝負
    今回は一番大きな魚を釣った者が勝ち。不覚にも息子に負けた。堤防釣りは青森でさんざん特訓したので、子どもたちの腕は大人並み
2012. 5.12
    ・1年生のゼミ対抗バレーボール大会。わがゼミの2チームはあっけなく予選落ち。しかし親睦が深まれば、それで十分。
    ・リリ、8才おめでとう。夕飯メニューは、ピザ、いかすみスパゲッティ、コーンスープ、サラダ、チーズケーキ。すべて彼女の大好物。本人の希望には「たこ焼き」も含まれたが、これは妻により却下された。たこ焼きパーティーは来月のお楽しみ、パパに任せとけ!

2012. 5.4 世間はGWだが、私は締切に追われて地獄
    仕事が山積したまま、2月からずっと忙しい。こんなに忙しいのは人生で初めて。魔の五月を乗り切れ、生き延びろ!
2012. 4.27
    ・大学研究室の特注パソコン(SONY VAIO)。3週間も待たされたが、やっと届いた。経済学史研究には不必要なハイスペック・マシン。24型大画面のタッチパネルは迫力あり。
    ・関学出版会の方々と夕食会。プレゼントに「ロゴ入りUSBメモリ」を頂いた

2012. 4.25
    ・国の科学研究費(研究成果公開促進費)をゲット。
    ・子どもたちを連れて、近くの剣道場を見学。5月から入門することに。心身を鍛えろ!
2012. 4.15 新学期が始まって1週間。およその感じは把握
    昨日は午前に新任教員の研修会、午後に経済学史研究会と懇親会。朝から晩までハードな一日。今日は近くの穴場スポットで、のんびり花見

2012. 4.12
    夕食後、夜桜を見るために家族でキャンパスをうろうろ。知られざる関学美の一側面

2012. 4.8
    実家に子どもたちと遊びに行ったついでに、真田幸村の「真田丸」と「戦没地」を訪ねた。ちなみに銅像の左に「六文銭」の旗印が並んでいるが、その下の石垣のところに、大坂城に通じるとされる秘密トンネルの入口がある

2012. 4.4 毎日、幸せを感じつつ、忙しく過ごしている。何事もポジティヴに取り組みたい
     @事務書類の山: 「やっと終了」と思いきや、新たな書類が次々と…
     A新任教員の研修会: 残り3回。形式的なものでなく、実質的な内容なので、けっこう疲れる
     B研究室のセッティング: 一段落
     C新任教職員の歓迎パーティー(2つ)
     D本の原稿の校正(3つ)
2012. 4.1 わが母校、関西学院大学。愛する家族を連れて、8年ぶりに、無事、帰ってきた
    感慨無量! 研究室も気に入った。新生の心境。家族全員にとって、この西宮の地が新たな出発点になる
2012. 3.18 教会の礼拝と送別愛餐会
    あと1週間で弘前を去り、いざ西宮へ、志は千里に在り。士は己を知る者のために死ぬ(『史記』)。私を評価し期待してくれる人々のために、残りの人生を捧げよう
2012. 3.6 若い同僚たちと飲みすぎた
    楽しくて時間を忘れてしまう。いざ、さらば。みんな、どうかこれからも元気に!
2012. 3.5
    ・新聞記事「大学研究室の未来像: 知的創造のための空間とは?」を執筆。2年間の連載もこれにて満了。月1回の執筆は案外大変だったが、良い経験になった。
    ・母校の経済学部長のM先生が、私のためにわざわざ弘前にお越しになられた。学生時代から先生にはお世話になったが、今また再びお世話になった。残りの人生は母校のために。私は単純な生き方を愛する
2012. 2.21
    夕食中、妻が長男に「能ある鷹は爪を隠す」と説教したら、長男は「能ない鷹は爪を見せる」とやり返した。うまい。非常にリアルなので笑ってしまった。百人一首の本でも買ってやろうかな
2012. 2.19 家族で教会へ。今日から40才、人生後半の始まり。人生前半を振り返る良い機会

2012. 2.8

    ・同僚の家に招かれ、家族で食事会。手作り餃子、とても美味しく、子どもたちも大喜び。多謝!
    ・末娘の2才の誕生日。成長著しい。ロウソクを吹くというより、きばっている

2012. 1.29
    ・新聞記事「日本初の国民投票: 21世紀の新憲法に向けて」を執筆。
    ・有給休暇40日を一気に使い、研究に集中。弘前での最後の研究。母校に帰れば、当面は研究の中断が予想される。今のうちにやっておく

2012. 1.25
    ・夕食中、弘太郎が突然「哲学者プラトン」を話題にし、箸を落としそうになった。
    ・鰺ヶ沢スキー場へ一泊旅行。日本海を一望できる素晴らしいゲレンデ。夜間スキーにも挑戦。先頭の私がどんなにスピードを上げても、リリはぴたりと付いてくる。ものすごい傾斜の上級者コース、私は1回転んだが、リリは転ばず滑りきる

2012. 1.15
    ・君の臣を使うに礼を以てすれば、臣の君に仕えるに忠を以てす。
    ・子どもたちに四月からの転校を伝えた。悲しむかと思いきや、大喜び。「心臓がどきどきする」そうな。わが家のオプティミズムの逞しさよ。よし!
2012. 1.10 研究室のパソコン(SONY VAIO)とプリンター(EPSON Offirio LP-1200)
    2004年の着任以来、8年間愛用してきたが、ついに引退のとき。長年の盟友。感謝をこめて、それぞれの後継も同機種にする。今までありがとうな

2012. 1.7
    ・4月からの新居が確定。西宮市上ヶ原四番町。以前に住んでいた場所のすぐ近く。
    ・今年も庭に「かまくら」建造中。8割完成、あとは内装。今までで最大級。たぶんこれが、私にとって人生最後のかまくら

2012. 1.3-5 子どもたち、3日間のスキー教室に
    付き添いの私は小屋でゆっくり読書。最終日、「先生にパラレルを褒められた」そうな。もう私の手に負えぬ

2012. 1.2 辰の年。伏竜よ、昇竜になれ!
    課題は3つ。『ピグー 富と厚生』の出版、母校での講義・ゼミの確立、関西での新生活の安定


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