この作品に登場する町にはモデルがあります。
ただしそれをそのまま書くと、全員ベタベタの関西弁になりますので、
あえて場所は特定していません。
時代背景がわからない方でも、
楽しんで読んでいただければ幸いです。
同じ町の元市民だった、tweety様に捧ぐ
- Somewhere in those days - 2004.9.5 ジュン
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ゲンドウは一番上のチューリップをじっと睨みつけていた。
最上段のチューリップを開くと次の段の2つのチューリップが開く。
一番上に入れることで都合15個のチューリップが開く計算になる。
一回で10個球が出るから、巧く入れると9×15で135個増える計算になる。
もちろんそんな計算どおりに行く筈がないわけだが、
それでもゲンドウの場合はかなりの配当で球を手に入れていた。
但し、いつも大勝はしない。わずかな景品を稼ぐだけ。
仕事帰りに銭湯に行き、その足で駅前のパチンコ屋に入る。
そして息子が晩御飯だと呼びに来るまでの30分余り。
それだけが彼の持ち時間だった。
慎重に一番上のチューリップを狙い、そして上から順番に開いていく。
狙いが決まっているだけに慎重この上なく彼は指先に集中する。
この店の半分は既に補給皿付きの台に代わっていた。
しかし、彼はこのひとつずつ穴に入れ弾くタイプの方が好みだったのである。
彼の娯楽はこれだけだったが、パチンコが上手かった。
ゲンドウは30円ほどの資金で200円ほど儲ける。
但し、彼は必ず景品をお菓子にして、時に大勝ちしたときは缶詰をそれに加えた。
パチンコ屋としては渋い嫌な客だっただろう。
ここを仕切っていたチンピラヤクザが一度凄んできたことがあったが、
サングラス越しで無言のゲンドウに「ほどほどにしとけや」と捨て台詞を吐き消えただけ。
ゲンドウがこざっぱりした開襟シャツでなければ、どう見ても幹部クラスの大物。
格が違うと客たちは囁きあい、この奇妙な常連客はいつしかそのパチンコ屋の名物客となったのである。
もっともゲンドウが何千円も稼ぐプロであったなら、血を見るところまで行ったかもしれなかったが。
何しろ、彼が稼ぐのは小銭相当である。
その小銭を稼ぐのにあんなに真剣な表情でパチンコ台に向かっているのだから、
店の人間も常連の連中も逆に愛嬌さえ覚えてきた。
ましてや、彼にはとても可愛い息子がいる。
毎日午後7時前になると、彼からするとかなり重いガラス扉を押し開けて、パチンコ屋の中に入ってくる。
長身の上に目立つ風貌をしている父親はすぐに見つかる。
そして、その息子は実に嬉しそうな顔をして父親の真横に立つのだ。
「お父さん、お母さんがね、帰っておいでって」
「うむ」
重々しい言葉でパチンコ台を睨みつけたまま父親はそう答える。
それから息子を膝の上に乗せて10球ほど弾かせる。
稀にチューリップに入ったときに父親を見上げて喜ぶ息子の顔は、
ゲンドウに日々の疲れを忘れさせてくれるほどの特効薬にもなっている。
この当時、子供にそういうことをさせているのを見つけても誰も何も言わない。
パトロールの警官でさえ見て見ぬ振りをしていた時代だ。
むしろしかめっ面でパチンコ台に悪態をつけていたオヤジでさえ、
この親子を微笑ましく見てしまうほどだった。
息子が打ち終わると、二人で景品交換所に行き息子が欲しいという景品を求める。
ガムであったり、チョコレートであったり…。
それをその場で食べずに家まで持ち帰る、その親子の姿はこの下町には何処かそぐわない。
弁当箱が入った新聞包みを小脇に抱え、息子と手を繋いで家路を辿るゲンドウ。
着ている服は周囲の者とは変わりはしないが、幼児であるシンジも品がよさそうな表情をしていた。
この一家は生まれがいいのかもしれないと、常連の連中は噂をしていたくらいだった。
その日、シンジは珍しく父親を急かした。
「何だ、今日はしないのか」
「うん、あのね、今日はね、見たいテレビがあるの」
「ん?ああ、あれか。そうか、今日は日曜日だったな」
妻が食事の支度を始めると、ゲンドウはすっと家を出て行く。
休みの日でも夕方のパチンコ屋詣では欠かさない。
生活するのがやっとで息子に辛抱をさせているという思いが彼を動かしていた。
妻から煙草代として貰っているお金をパチンコのささやかな資金にまわしているのだ。
「あれは7時からだったな」
「うん」
ゲンドウは店の掛け時計を見る。
6時45分。
彼がある理由から腕時計をしなくなってもう1年半になっていた。
「時間がないな。帰るか」
「うんっ!」
にこやかに笑う息子は愛妻にそっくりだ。
屈託のない笑顔。
貧乏暮らしを強いているというのに、この母子は笑顔を絶やさない。
「シンジ、おんぶしてやろう」
「えっ、いいの?」
「その方が早く帰れる」
「あっ、そうか」
路上に蹲るゲンドウの背中に飛びつくシンジ。
「うむ、少し重くなったな」
「本当?」
「ああ、しっかりつかまっていろよ」
そう言うが早いか、早足で歩き始めるゲンドウ。
コンパスが長いから周りの者とは速度が違う。
まして今は日曜日の夕方。
街中がのんびりとしているころだ。
「今日は子供が少ないな」
「だって、今日はウルトラマンが終わっちゃうんだもん。みんなテレビを見てるよ」
「なるほど、そういうことか」
ゲンドウは頷くと、さらに足を速める。
パチンコ屋からアパートまでゆっくり歩いても10分余り。
市場や小さな商店街を抜けて、こまごまとした家が立ち並ぶ辺り。
背後に大企業の工場とその下請けの小さな町工場が控えている。
第二次大戦でこの辺りは焼け野原になっているので、
どんなに古い家でもまだ20年くらいしか経ってはいない。
しかし工場の煙などの環境でどこか古臭いような雰囲気があった。
それに家のつくりも安普請がほとんど。
長屋にアパート、その中に聳え立つ4階建ての県営住宅が三棟。
その団地だけが鉄筋コンクリートで、あとはすべて木造である。
所謂典型的な高度成長期の下町の風景だ。
この下町にも貧富の差がある。
まずはアパートや長屋の大家が住んでいる木造の平屋住居。
周囲を塀に囲まれて門まであるその姿は、
明らかにこの街に住む大半の住民とは格が違うのだぞと自己主張しているようだ。
そして商店主の店も兼ねたモルタル2階建ての一戸建て。
これは通りに沿って並んでいる。
その裏手の路地に入ると、そこに長屋やアパートがぎっしりと詰まっていた。
アスファルトで舗装してあったのは、商店街と大屋たちが住む界隈だけ。
あとは砂埃の舞う狭い道路ばかりだった。
父親に背中におぶさり、シンジはいつもとは違う高さで町並みを見ている。
1m違うだけでまったく別の街を見ているような錯覚すら覚えていた。
お風呂屋さんの大きな煙突だけはその高さからでも変わらぬ威圧感を持っていたのだが。
父親を迎えに行った時には小走りでも時間がかかったのに、
ゲンドウの足ならばあっという間に我が家に到着する。
こんな些細な点でもシンジにとっては父親を敬う要因になる。
文化住宅という種別の二階建てアパートが彼らの家だ。
第三青葉荘なる名前からもわかるように大家の青葉ゴウゾウはあと二つのアパートを持っている。
その3つのアパートの自慢は水洗便所と台所が各部屋にあること。
それでいて家賃の方はほんの少し上乗せしてるだけだと。
だからこの街一番の好物件だといつも豪語している。
その第三青葉荘の二階の一番端が碇家の城だった。
階段の下で父親の背中から降りると、シンジは一目散に我が家を目指した。
かんかんかんかんっ。
階段を上がる小気味良い音が響く。
その後を音も立てずに上るゲンドウ。
テレビを見たいと夢中になっている我が子の背中は彼にほんの僅かな笑みをもたらしていた。
彼を良く知るものにしかわからない深い笑みを。
「ただいまっ!」
「おかえりなさい、シンジ」
「あのねっ、お父さんにおんぶしてもらったんだよ。
早い早い、新幹線みたいに早かったよ。ビューンって感じ」
「まあ、もう幼稚園なのに」
「だって、ウルトラマンが始まっちゃうもん!」
シンジは手前の六畳間に行き、テレビの電源を入れた。
ぶぉんとテレビが唸りをあげる。
「早く、早くっ」
「叩くんじゃありませんよ。余計に画面が出るのが遅くなっちゃうわ」
「うん!」
未だに黒い画面のブラウン管を睨みつけるシンジ。
目を逸らすと映らないような気がするのだ。
「戻った…」
「あら、新幹線さん、おかえりなさい」
ゲンドウは眉間に皺を寄せた。
「新幹線?俺が、か?」
「そうよ、シンジにはそれくらい早かったみたい」
「そうか」
「あ、ダメよ。癖になっちゃいますからね」
時々おんぶしてやろうかと思った瞬間に妻に禁止される。
表情に乏しいこの男の心の動きをユイはあっさり見抜いてしまう。
だからゲンドウは妻に頭が上がらない。
もっとも上げる気はさらさらないのだが。
自分にはできすぎた妻だと彼は絶えず感謝していた。
「すぐ用意しますね」
「いや、後でいい」
「あら、どうして?」
ゲンドウは答えずに部屋の中を顎で示した。
ようやく砂の嵐状態になったブラウン管の前でそわそわしながら行きつ戻りつしているシンジ。
その背中を見てユイは微笑んだ。
「そうね、あの様子じゃ何も喉を通りそうもないわね。終わるのを待ちましょうか」
「うむ」
いつものように短く答えると、ゲンドウは息子の元に歩み寄る。
そして、室内アンテナを検分する。
油性のマジックで角度とかが書かれている。
この時間のこのチャンネルに最適の角度だ。
その位置にアンテナがきている事を確認すると、彼は丸い卓袱台の前にどかりと座る。
「シンジ、少し離れなさい。目が悪くなるわよ」
「うん!」
50cmほど後退するシンジ。
「あ、始まるっ!」
画面に出てきたスポンサーのCMにシンジは声を合わせた。
「タケダ、タケダァ〜」
そしてタイトルが出、CMが終わり、主題歌が始まる頃には、もう先ほどの50cmの間隔はなくなっていた。
「もう、シンジったら…」
「あの姿を見ていると、やはり可哀相だな。オリンピックの時はカラーで見ていたのに」
「シンジは覚えてませんよ。私も忘れました。それに色は想像すればいいんです」
「君には敵わないな」
ユイはふふふと笑う。
「その方が情操教育にいいんじゃないかしら?」
シンジは両親が食事もせずに自分の背中を見ていることなどまったく知らなかった。
いや、両親の存在など完全に忘れていた。
時々ノイズの入る白黒の小さな画面に夢中だったのだ。
科学特捜隊の基地の前にゼットンが現れ、そしてハヤタ隊員がウルトラマンに変身した時、
ちょこんと正座していたシンジのお尻が持ち上がった。
それからあとは膝立ち状態で画面の虜。
「おお、負けたではないか」
「黙って見てらっしゃい」
「すまん…」
ウルトラマンがゼットンに倒された時、声をかけたゲンドウは愛妻にすげなくされた。
ユイも卓袱台の上に握りこぶしを二つつくって画面を見ている。
妻として母親としてよくできているくせに、時々こうして子供に戻ってしまう。
ユイのそんな一面もゲンドウには愛しくてたまらない。
やがて、科学特捜隊の手でゼットンが倒され、光の国の使者が現れる。
『私の名はゾフィー…』
愛する息子の背中は息をすることも忘れているかのようだ。
そして、ウルトラマンは迎えの者と一緒に宇宙へと帰っていった。
ナレーションとともに音楽が盛り上がり、シンジが熱中していた番組が放送を終了する。
すると、シンジはすっくと立ち上がった。
「どうしたの?シンジ」
振り返ったシンジの目は潤んでいた。
「よかったね、ウルトラマン死ななかったよ」
「そうね。よかったわね」
「僕、ウルトラマンにサヨナラしてくる!」
「え?」
奥の4畳半に走るシンジ。
窓を開けて、灰色がかった空を見上げる。
そして彼のヒーローに別れを告げようとしたときのことだ。
「さよならっ!ウルトラマンっ!」
声がした。
周りをキョロキョロする。
「さよなら、元気でねっ!」
女の子の声だ。
声の方角を見ると、目の前に立っている2階建ての家。
その屋根の上に物干し台がある。
見上げるとそこに黄色い服が見えた。
シンジは目を疑った。
いままで白黒の世界にいたのに、突然カラーテレビを見たような錯覚を覚えたのだ。
黄色いワンピースに赤い髪の毛。
シンジに背中を見せているその少女が大きく夜空に手を振っているのだ。
一瞬気を呑まれたシンジだったが、彼にはやらねばならないことがあった。
「あっち?」
突然、背中から声をかけられた少女がびくんと身体を震わせた。
そして、恐る恐る振り返る。
「あっちでいいの?」
この時、話しかけた相手が外国人だということをシンジは気にもとめていなかった。
寧ろ話しかけられた少女の方が警戒していた。
「アンタ、誰?」
「早く教えてよ、ウルトラマンが行っちゃうじゃないか。あっちでいいの?」
少女は顎を上げて唇を尖らせた。
自分と同じことをしようと思っているのを了解したからだ。
少女はさっきまで自分が叫んでいた方角の、星も見えない空に向って真っ直ぐに指さした。
「決まってんでしょ!ウルトラマンはあっちっ!あっちが光の国なのっ!」
「ありがとっ!」
少女の指差した方角に向かって、シンジは大きく手を降った。
「ウルトラマン!さようならっ!」
シンジはあらん限りの声で叫んだ。
その声に少し驚く少女。
しかし、思い切り嬉しそうに笑うと、さっとシンジに背中を向ける。
そして、肺が壊れてしまうのではないかと思うくらい大きく息を吸い込んだ。
「さよならっ!バイバイっ!ウルトラマァ〜ンっ!」
ふん、勝ったわ。
少女はくくくと笑った。
明らかにあの男の子よりも声が大きかった。
だが、その勝利の思いもつかの間だった。
背後からまたも大きな声が響いたのである。
「さよならっ!さ・よ・な・ら・っ・!!!!」
かちんっ。
少女は負けず嫌いだったのである。
彼女の頭の中ではもうウルトラマンへのお別れなどどうでも良くなっていたのだ。
赤みの強い金髪を振りかざして、少女はシンジの方に向き直った。
そして、再びこれでもかと息を吸い込むと、馬鹿声をはりあげた少年に向かって叫んだ。
「さよならっっ!ウルトラマンっっ!」
別に少女と張り合っていたわけではなく、
単純にスモッグの空を突き抜けて宇宙まで届けと叫び声を上げただけのシンジは彼女の奇矯な行動に驚いてしまった。
いや、シンジだけではない。
ゲンドウとユイも、我が家に向かっての叫びにびっくりしてしまった。
「し、シンジ。やめなさい。近所迷惑よ」
当然、近所迷惑だ。
子供の叫び声はそれはよく通るのだ。
案の定、隣の部屋の窓が開いた。
「こらっ、うるさいぞ!いい加減に…」
上半身を覗かせ怒鳴ろうとしたステテコ姿のおじさんを押しのけて、
隣家の小学1年生と4歳児が顔を見せた。
そして、空を見上げて叫ぶ。
「さよならぁっ!」「ばいばいっ!」
隣だけではない。
あちこちの家の窓が開き、子供たちが顔を覗かせた。
そうして思い思いの別れの言葉を光の国へ帰っていくウルトラマンへ投げかけたのだ。
あまりの騒々しさにユイがシンジの頭上に顔を出す。
きょろきょろと周りの騒動を見回していた少女だったが、
ユイに気付いてふっと恥じらいの表情を浮かべた。
「こんばんは」
「こ、こんばんはっ!」
ユイの微笑には勝てるはずがない。
「あなた…惣流さんのお孫さん?」
「う、うん。あたし、お孫さん」
鸚鵡返しに孫だと名乗った少女はじっとシンジを見下ろした。
ユイはその表情にあるものを感じ、自分の息子に囁いた。
「シンジ、あの子にお名前は?って訊きなさい」
「うん。えっと、お名前は?」
シンジの質問に少女は腕を組みそっぽを向く。
そのしぐさはシンジには戸惑いを与え、ユイには可愛い!と思わせた。
「あ、あの…」
「れでぃに名前を聞くときは自分から名乗るのがれ〜ぎよ」
「お母さん、れでぃって何?わかんないや。あれ、アメリカ語?」
「ふふふ。シンジの名前を教えてって言ってるのよ」
「あ、そうか。僕、碇シンジ!君は?」
してやったりという満足げな笑みを浮かべ、少女は腰に手をやった。
「あたし、惣流・アスカ・ラングレー!」
シンジはもちろん即座にフルネームを覚えることができない。
目を白黒させて、そしてようやく言った。
「アスカ…ちゃん?」
「んまっ!れでぃをいきなり名前で呼ぶっ?!」
ユイは可笑しくて仕方がない。
この生意気を絵に描いたような少女とおっとりした自分の息子の取り合わせが彼女の壺に嵌ったのだろう。
すっと部屋の中に身を下げると、騒動もどこ吹く風と「オバケのQ太郎」をぼけっと見ていた夫の背中に飛びつく。
「うっ」
「くふふふふ。可笑しいっ!」
ゲンドウの背中をぽこぽこと叩くと、胡坐をかいていたゲンドウの腿に顔を埋めうつ伏せになった。
そして足をバタバタさせて爆笑している。
まだ24だから仕方がないか。
ゲンドウは生暖かい太腿の感触に戸惑いながら、そう思っていた。
きっと涙と涎でズボンはベトベトだろうとも。
これがシンジとアスカの出逢いだった。
昭和42年4月9日午後7時29分のことである。
その夜、 二人は何を思って眠ったのでしょう。 今日出会ったばかりの あの子のことを? とんでもない。 シンジは ウルトラマンにおんぶされて 街中を走り回る夢を。 アスカは フラッシュビームで巨大化し ゼットンをこてんぱんに叩きのめし ウルトラマンとしっかり握手する夢。 その夜、 いったいどれくらい多くの子供たちが ウルトラマンの夢を見たことでしょうか…。 |
<あとがき>
お若い読者の方、ごめんなさい。着いてきてますか?
今回は注釈はいたしません。あしからずご了承下さい。
今回の作品から欧米の作家を気取って献辞をつけることにしました。
よく考えるとどの作品もきっかけがあったから書いたわけですので。
この作品は読者様であるtweety様とのメールの交換の中で生まれました。
窓を開けてのお別れは実話です。私は手を振っただけでしたが、あの時周囲から確かに数人以上の子供の声が聞こえました。
今の若い方には想像もできないほど、当時の子供は純だったのです。
テレビとはそういう神聖なものだったし、大人たちもそういう子供たちの夢を大事にしていましたね。
あ、但し私が知っているのは下町。山の手の方がどういう暮らしをしていたのかは想像の域を超えてます。
最後にこの作品はLASではありますが、メインはそれを見守る大人たちとなります。
また、あえて幼児言葉は極力使わせていません。私もそうでしたが、本人たちは大人と同じように喋っているつもりでしたから。
感想などいただければ、感激の至りです。作者=ジュンへのメールはこちらへ 掲示板も設置しました。掲示板はこちら |