イイトコロ

 


 




    


    




    僕は自転車で坂をすり抜け。

    人で溢れるスーパーで君の好きな夕食の材料を買い、

    胸のポケットに音楽を。

    片手にはスーパーの袋を。


    君からの電話がかかってきて、

    今日の天気とかを話した。

    この愛する日常で、僕は君と恋をしている。


    喜ばせたり、喜んだり。

    傷つけたり、傷ついたり。

    言葉は思うよりも、

    暴れ、溢れてしまうから。


    僕の良いところは言わないで、

    内緒にしておいてよ。

    何も計らないで君を、喜ばせたいから。


    君の良いところは言わない、

    内緒にしておくよ。

    だけど同じようなことを、出来るようになるから。

    君の良いところをまねして、君が笑ったら。

    その時、初めて打ち明けよう

    教えてくれたのは君だと。


    昔のシンジはアタシが引っ張ってあげないと、

    ダメな感じだったけど。

    最近のシンジはいつもアタシの前に立って

    アタシのことを引っ張ってくれる。

    そのシンジの成長を今のアタシは素直に嬉しいと喜べる。


    「ねぇ、どうかしたのアスカ?

     僕が帰ってきてから

     ずっと1人で嬉しそうに笑ってるけど

     何か嬉しい事でもあったの?」


    「え?

     ああ、だって最近のシンジって昔と違って。

     アタシの機嫌が悪くても、

     落ち込んでいても、いつも引っ張って助けてくれるじゃない。

     そんなしシンジの成長が嬉しくて。」


    「それはアスカが、

     僕に教えてくれたことなんだ。

     僕が1人で悩んでいる時や落ち込んでいる時、

     アスカは、僕を引っ張って助けてくれた。

     そのアスカの良いところをまねしただけなんだ。


    「なら!

     何でその事をアタシに教えてくれなかったの!!

     そしたらもっと・・・・・

     もっといいアタシだけを見せれたのに・・・・・」


    「聞いてよ、アスカ。

     僕はアスカの良いところは言わない、

     内緒にしておく。

     だけど同じようなことを出来るようにして。

     まねしたその時、

     アスカが笑ってくれたら。

     教えたのはアスカだと伝えようと思うんだ。

     それと、お願いだから僕の良いところも言わないで。

     内緒にしておいてよ。

     何も計らないで、アスカを喜ばせたいから。」


    「・・・・・わかったわ。シンジ。

     アンタの良いところ内緒にしておいてあげる。

     それから・・・ね。」


    「どうしたの?アスカ?

     何なのか言ってみて?」


    「・・・・・・・アタシおなかすいちゃったからって女の子に

     なんて事を言わせてんのよ!!

     早く一緒に夕食作るわよ!!」



   と理不尽な事を言いながら、真っ赤な顔で台所に引っ張る君の横顔を見ながら

   僕は心の本棚にある、君との物語に1つのページを付け加える・・・・・





end




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   あとがき


   前回の君の自転車からだいぶ遅れてしまいすみませんでした。

   君の自転車のアスカ嬢視点verを読みたいと思ってる方がいたらごめんなさい。

   書いてはいるんですが上手くまとまらなくて完成するのは未定です。


   それとこれで4作目になるんですね。

   投稿した作品。ここまでくると俺の作品の元になってるのもバレルころかもw


   ではこんな作品を最後まで読んでくださった皆様ありがとうございます。

   次はこれのアスカ嬢verになると思うのでよろしくお願いします。


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<アスカ>雅様から、またまたSSを頂いたわ!
<某管理人>4作目でっせ。
<アスカ>すっごいスピードよねっ!
<某管理人>いや、ホンマに。
<アスカ>書きたいものがいっぱいあるって感じ!
<某管理人>そういや、わしもそうやったなぁ。もう何年前になるやろか…?.

 アンタ馬鹿ぁ!アンタの作家デビューは7ヶ月前でしょうが。雅様とは同期生よ。

 雅様4作目。管理人の苦手な詩的描写が雅様の得意技だから、私にとってはホントに新鮮でいいわぁ。
 これからもバリバリ書いてよね。

 雅様、素晴らしい作品をありがとうございました!
  

 

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