君の自転車
雅 |
コン、コン・・・・・
「アスカ・・・・・
中に入るよ。」
部屋の扉を開けた瞬間
女の子の甘いにおいがして少しドキドキする。
気を取り直して部屋の中を見てみると、
やっぱりアスカはどこにもいない・・・・・
僕はそのまま真っ直ぐ歩き、窓を開けて外を見てみると
澄んだ青空が広がっている。
「はぁ・・・・・
帰ってきてるわけないか・・・・・」
僕は昨日の夜の喧嘩のことを
思い出してみる・・・・・
「こぉの・・・・・バカシンジ!!
な・ん・で夕食がハンバーグじゃないのよ!!」
「アスカがすぐに作れって言うから
時間がなかったんだ。それに何を食べたいか言わなかっただろう?
だから仕方がないじゃないか。」
「アタシがナニを食べたいか
考えて作るのがアンタの仕事でしょうが!」
「そんなのムチャクチャだよ〜アスカ。
それになんで僕がアスカの食べたいものを
考えて作るのが仕事なんだよ。
自分の食べたいのぐらい自分で作ればいいじゃないか!」
「ナニ言ってんのよ。
アンタ、バカァ!!!
何でアタシが自分で作らなきゃいけないのよ!」
そう言いながら右手を振り上げて
パァン・・・・・
「いったぁ・・・・・
いきなり何するんだよ!」
「うるさい、うるさい
うるさぁ〜〜〜い!!
アンタのことなんかもう知らない!」
タッタッタッタッ・・・・・
カチャ・・・・・バタン!!
「アスカ・・・・・」
確かに少しくらいは僕も悪かったと思うけど
何もあんなに怒る事はないじゃないか。
今日は何の用事もないせっかくの日曜日なのに・・・・・
はぁ・・・・・・
アスカがまだ帰ってきてないって事は
多分・・・・
委員長の家にいる事になるんだろう・・・・・
そんなことを考えながら外を見てると
アスカの自転車が視界に入ってきた。
いつもは青空の下に眩しいくらいに輝いてる
アスカの真紅の自転車も
今はつながれた子犬みたいに、
寂しそうにしている置き去りの自転車。
・・・・・・・・・・
決めた!
君の自転車に乗って謝りに行こう。
また怒られるかもしれないけど
君の自転車に乗って「ごめん」って言いに行こう。
少し運転しづらいけど、サドルもこのままで
君に会いに行こう。
丸のままのチーズが似合う籐籠を持っている
不精ひげの大男。
買い物帰りのおばさんが、変な顔をしてみているよ。
僕はそんな景色を見ながら
自転車に乗ってたら。
急にワゴン車が追い越してった時、
びっくりしてよろけたんだ。
その時アスカの事を思い出して
すごく心配になった。
車ならなんてことない、委員長の家までの距離も
アスカにとっては危険がいっぱいの
ちょっとした冒険みたいなものだったんだ。
君の自転車に乗って、はじめて分かったよ
ひざを少し曲げた世界で
僕を見上げてた気持ち。
怒ってへそを曲げたら、僕の手には負えなくなるけど
でもいざという時にはやっぱり
ずっと大事にしたい、君に頼りにされたい。
僕がいろいろと、アスカのことを考えてるうちに
委員長の家の前までついてしまった・・・・・・
ここまで来たんだ、覚悟を決めるんだ。
ピンポーン・・・・・
カチャ・・・・・
「は〜い。
あ、碇君ねちょっとアスカを迎えに来るの遅いんじゃないの?」
「ご、ごめん。
ん?何ですぐ僕だって分かったの?」
「フフフ。それは内緒♪
それよりも、今日はすぐにアスカに用があるんだよね。
すぐにアスカ呼んでくるからちょっとそこで待っててね。」
と言いながら委員長は、
ドアを閉めて中に入っていった。
ふぅ・・・・・
何で委員長すぐに伝えたいことがあるの分かったんだろう?
まぁ・・・・・それは別にいいかな。
それよりも
次にこのドアが開いて、そこにアスカが立ってたら
昨日の事を謝ろう・・・・・
そして今まで僕の心の奥に隠してた
この気持ちをアスカに伝えよう・・・・・
カチャ・・・・・
「アスカ昨日の事はごめん。
それと伝えたいことがあるんだ!
僕は始めて見た時から、
そしてアスカ弱いところ、強いところ全部含めて、
アスカ君の事が・・・・・
好きだ!!」
end(?
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あとがき
ふぅ・・・・・何を書きたかったかさっぱりな小説になってしまった(汗
一応、い・ち・お・う脈絡はあるんですけどね〜(?
やっぱりもっといろいろ書いて勉強しなきゃだめみたいです。
そしてこんな作品でも最後まで読んでくださった皆様本当にありがとうございます。
次はもっと自分の書きたいことをまとめれるようにしていきたいと思います。
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<アスカ>雅様から、またまたSSを頂いたわ!
<某管理人>ははは、たじたじや。
<アスカ>アンタ、さいきん執筆スピードが鈍ってるもんね!
<某管理人>いや、書きます。書きますさかいに、そのはりせん振り上げるのだけは勘弁してんか。
<アスカ>しなさいよ。ホントに書きなさいよ!
<某管理人>す、すみません。はな、さっそく書いてきま!.
はぁ…、行った行った。
雅様3作目。どんどん書いてよね。私が言うのもなんだけど、書けば書くほど私って魅力が引き出されるタイプなの!
だから、この世にLASの小説ってなくなったりしないのよね。
雅様、素晴らしい作品をありがとうございました!