大迷宮

 角川文庫・初版 昭和54年6月20日 解説:山村正夫

大迷宮 本文224P

 横溝正史の長編ジュブナイル。
 中学生の立花滋少年は、軽井沢で逃亡したサーカスのブランコ乗りの少年を見つける。その少年が住む洋館に雨宿りした滋は、夜中に屋敷を歩くゴリラのようなものを見かけるのだ。
 昭和26年に「少年クラブ」に連載された作品で、横溝ジュブナイルの中で一番ポピュラーなタイトルと思います。『怪獣男爵』の続編にあたります。

 

 まず、髑髏のような顔をした男が悪者として出てきます。そして怪獣男爵と繋がっていくのですが、この作品はどんでん返しが多く、また迷路の楽しみもあり、エンターテインメント性の高い作品です。表紙絵もどくろ男と迷宮を組み合わせて雰囲気を盛り上げています。

 

 

 

 

 

 

 

 

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