髑髏検校

 角川文庫・初版 昭和50年6月10日 解説:中島河太郎

  髑髏検校  本文147P
  神変稲妻車 本文164P

  

 時代長編集。
 外房州で仕留められた鯨の体内から出てきたフラスコ。そこに書かれていた書状には、髑髏検校の恐怖について認められていた。そして、江戸では美しき姫が夜毎血を失っているかのように衰えていく。
 上記の『髑髏検校』、田沼時代の名笛と埋蔵金をめぐる活劇『神変稲妻車』の2作が収録されています。

 

 ブラム・ストーカーの『吸血鬼』に触発された時代活劇ですが、女性の首筋の牙の跡が作品の内容を見事に伝えています。
 角川文庫での初めての時代物です。『時代劇スペシャル』の田村正和(だっけ?)主演で映像化されたときに、確か帯が付かなかったような記憶があるのですが…。

 

 

 

 

 

 

 

 

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