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自選人形佐七捕物帳 二 神隠しにあった女 角川文庫・初版 昭和52年5月30日 解説:武蔵野次郎
人形佐七捕物帳の自選短編集の第2集。
この表紙絵は表題作の『神隠しにあった女』ではなく『彫物師の娘』を題材にしています。確かに表題作では舟まんじゅうを描かないといけないから、あまり絵にならないような気がします。それにひきかえ、こちらの作品ならば、背中に彫られた八犬伝の犬塚信乃が話の中核になりますから、素晴らしい表紙絵になりました。といっても、それは今の話。発売当時は「帯が付いていて良かった」と思ってましたから。当時中学3年生。
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