殺人暦
角川文庫・初版 昭和53年11月20日 解説:中島河太郎
恐怖の部屋
殺人暦
女王蜂 |
本文23P
本文130P
本文57P |
死の部屋
三通の手紙
九時の女 |
本文15P
本文7P
本文46P |
戦前の中短編集。
都下の新聞の広告欄に掲載された五人の知名人の死亡広告。ところが彼らは死亡してなどいない。それは恐ろしい殺人予告だったのだ。人造ダイヤの製法を巡り、殺人者、怪盗、名探偵が入り乱れる。 上記の表題作のほか、オチのきいた『三通の手紙』などの短編をあわせ、全6作を収録している。
これも見事に作品を表現しています。殺人予告された人数の<5>。第1の被害者が演じる舞踏劇『瀕死の胡蝶』。そして殺害方法の銀色のピン。事件の鍵を握る女の顔。なかでも数字から滴り落ちる血と、女の瞳の赤点がすばらしいアクセントをつけています。
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