悪魔の設計図

 角川文庫・初版 昭和51年7月30日 解説:中島河太郎

  悪魔の設計図 本文78P
  石膏美人    本文148P
  獣人       本文43P
  

 戦前の長短編集。
 三津木俊助が静養の為に出かけた信州の湖畔。そこで興行されていた田舎芝居で殺人事件が発生した。容疑者は逃亡。その後、容疑者の名で借りられた屋敷の庭に立っている欅の木に、真新しいセメントが充填された洞があった。そこに靡く一握りの女の髪の毛。
 上記の表題作、奇怪なせむしと石膏人形で幕が開く『石膏美人』、『獣人』の3作を収録している。第32巻
『花髑髏』と同様で、何故表題作の2倍近くの長さの長編である『石膏美人』がこの35冊目のタイトルになっていません。下記のように買いにくい表紙絵だけに、『石膏美人』の表紙絵は見てみたかった。おそらく『美人』より『悪魔』の方が横溝作品らしく売れると判断したのでしょう。

 

 来ました。花も恥じらう中学生には買いにくい表紙シリーズ第3弾!これは帯では隠せません。さんざん逡巡したあげく、別の文庫を上に置いてカウンターへ持っていった記憶があります。しっかり見られたけど……。

 

 

 

 

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