悪霊島

 角川書店<単行本> 初版 昭和55年7月31日 あとがき:横溝正史

悪霊島 380P


 金田一耕助の第30長編。

 瀬戸内海に浮かぶ刑部島。その島に渡った男が姿を消し、金田一耕助が消息探しの依頼を受けた。耕助が磯川警部に会うと、どうやらその男は変死していたらしい。「あの島には悪霊がとりついている……鵼のなく夜に気をつけろ…」そんな言葉を言い残して…。
 結果的に横溝正史の最後の金田一耕助モノとなった作品。以後の作品の構想も発表されていただけに、昭和56年12月28日の横溝先生のご逝去はファンに惜しまれたものです。

 

 轟く稲妻を背景に双子の巫女とヒロインを配置し、下方の島には鴎が飛び交い、ほとんど見えないと思いますが遠く遥かに水島コンビナートらしき建物をさりげなく描いているなどかなり細かい描写がされています。文庫本の表紙はこちら(第67巻・68巻)です。

 

 

 

 

 

 

 

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