上下もなく、音もなく、暑さ寒さも感じない、漆黒の慰安の中をあたしは漂っていた。
 昔暮らしていた町の風景は跡形もない。
 目を凝らして周囲を探すが、そもそもまったく光のないこの場所では自分が目を開けているのか閉じているのかも判然としない。この身体が本当にまだあるのかどうかさえも分からない。
 とにかく地面が必要だ。そう考えて足に意識を集中すると次第に感覚が掴めてきて、自分が雪の中でそうしていたのと変わらずひざまずいたままの姿勢であることが分かった。
 この場所は何かと考えたのは一瞬で、すぐに考えるまでもないことに気付いた。
 むろん、これが死なのだ。この完全な闇の中に溶けて消えてしまうこと。あたしという存在が跡形もなくなくなってしまうこと。これこそが死なのだ。
 安らかな闇の感覚は心地よくさえあった。しかし、冷静に受け入れろというのは、この心に秘められた願いを思い出してしまった今となっては、もはや無理な話だった。この圧倒的な状況に置かれてさえ、あたしは生きたかった。死にたくはなかった。
 たとえすべてが手遅れであったとしてもだ。

「まったく、お利口さんなのに鈍いのは、誰に似たのかしらね」

 突如として声が聞こえて、反射的に身体を起こそうとしたあたしは、暗闇の中でそれもままならず転倒した。
 音源がどの方向かはまったく分からなかった。上下左右あらゆる方向から聞こえたような気もした。
 あたしは感触の不確かな地面のようなものに這いつくばりながら、必死で声を上げた。

「ママ! ママ! どこなの!」

 先ほどの声は間違いなく母のものだった。これだけは聞き違えるはずがない。
 呼びかけに対する答えは、思った以上に近くから返ってきた。

「そんなに大声で呼ばなくてもママはここにいるわ。アスカのそばにいる」

 目の前にぼんやりとした光の輪郭が現れ、それはすぐにくっきりとした形を備えて、あたしの愛しい母の姿に闇を切り取った。
 喉から言葉がほとばしるより早く、腕を広げたあたしは母の身体に飛びついていた。

「ママ! 会いたかった! 会いたかったよぉ!」

 もう決して涙を流さないという誓いも忘れ、母の柔らかな身体にしがみついたあたしの目頭からは、十年堰き止められていたものが止め処なく溢れ出していた。

「ママも会いたかったわ。寂しかったわよね。つらかったわよね。これまでよく頑張ったわね。つらい思いをさせてごめんなさい、アスカ」

 母の謝罪にあたしはかぶりを振って答えた。

「もういいの。こうしてまたママと会えたから、今までのことはもう……。だから、これからはあたしを一人にしないで。ずっとそばにいて」

「ママはいつでもあなたのそばにいるわ。これまでも、これからも。あなたの心の中に」

 その言葉にあたしは顔を上げて母を見た。十年前と変わらない容姿の母は、どこか寂しげに微笑んでいた。

「このまま一緒にいてはくれないの……?」

 母の表情を見れば答えは聞くまでもなかった。新たに頬を流れ落ちた涙を母の指先が優しく受け止めてくれた。

「わたしのかわいいおちびさん。あなたには帰らなくてはならない場所があるはずでしょう」

「でも、あたしはもう……」

 言葉が続かず、顔を伏せる。生きたいという強い思いの一方で、自らの死という強固な現実はあたしを打ちのめしていた。
 もう一度生きることが叶わないのなら、この安らかな暗闇の中でともし火のようにあたしを照らしてくれる母と一緒にいたい。それがせめてもの願いだった。

「早とちりなおちびさんね。どうして確認もしないうちから、自分が死んでしまったなんて思い込むの?」
 
 だが、沈み込むあたしへかけられた母の言葉は意外なものだった。思わず顔を上げると、母はあたしの髪を優しく梳いて、言葉を続けた。

「あなたは死んでなんかいないわ」

「でも……」

「危なかったのは事実よ。エヴァに乗っていたあなたはもう少しでショック死するところだった。今もまだ、あなたの身体は昏睡状態にあるのよ。でも、生きていることには違いないわ」

「そんな……それじゃ、ここは?」

「ここは、まあ簡単に言えば、アスカの心の中ということになるのかしら」

 思ってもみなかったことを聞かされ、あたしは腕の長さ分だけ身体を離し、母をまじまじと見つめた。

「あたしの心の中?」

「簡単に言えばね」

「それで、ママは今ここにいる?」

「ええ」

「まさかあの町もそうだったということ?」

「そう……どんな風に説明したらいいのかしら。あれはアスカの記憶とわたしの記憶を元に再現した、十年前の十二月四日。もちろん、わたしたちの主観的記憶では知り得ないような部分は過去に起きたとおりとは行かないけど、例えばアスカとわたしは現実に二人で雪が降る町へお買い物に出かけて、同じ時間同じ場所を歩いたし、パパはシャルロッテおばあちゃんのお店でアスカへのプレゼントを買った。お仕事を抜け出してね。あの大きなクマのぬいぐるみをパパからもらった時のあなたの喜びようといったら。もうはっきりとは覚えていないかもしれないけど、あなたの心の中には確かにあの日の記憶が鮮明に刻み込まれているわ。もちろん、ママの中にもよ」

「どうしてそんなことをしたの? 一体何の意味があってそんなことを?」

「あら、ちゃんとあなたには伝わったはずよ。だから、ママのこと呼んだでしょ。助けを求めたじゃない。生きたいって」

 あたしは十年前のあの町で最後に叫んだ自分の叫びを思い出していた。
 確かにあたしは助けを求めていた。母が死んでからこれまで、一度だって誰かに助けを求めたことなんてなかったのに。

「あの時、瞬間的な死は免れたけれど、放っておけばアスカはすぐにでも死んでしまいそうだった。あなたは生きることをすっかり諦めてしまっていた。だから、あんなことをしたのよ。娘の死を黙って見過ごせる母親はいないもの。ママはあなたに諦めて欲しくなかった。そのためにはまず、あなた自身が生きたいと思わなければならなかった」

 では、あれらはすべてあたしを死の運命から救うためだったとでもいうのだろうか。

「でも、ママは……ママだって死んでしまったじゃない。自分を殺して。あたしだって、ママに死んで欲しくなんかなかった。生きてそばにいて欲しかった! なのに、ママはそうしてくれなかった!」

 娘のあたしをこうして死から救い出すことができるというなら、なぜ母はあの日、自らを救うことができなかったのか。そのことにひどく幼い怒りを覚えた。理不尽かもしれない。しかし、それでもこの怒りをぶつけずにはいられなかった。
 
「そうね。うん……そうよね。ごめんなさい、アスカ。ママが間違っていた。間違っていたの」

 母の白い頬を流れた涙のしずくがあごから伝い落ちて、足元の暗闇に淡い光の波紋を広げた。
 あたしは急に怒りがしぼむのを感じた。取って代わったのはやはり母はもういないのだ、という悲しい気持ちだ。母は十年前のあの日に死んだ。今目の前にいるのは、あの町と同じで、あたしの記憶が映し出した幻であり、本物の母ではないのだ。

「今ここにいるママは、あたしの記憶なのね。あたしの心が、都合のいいことをママに言わせているのね」

「いいえ、それは違う。本当にどこから説明すればいいのか。でも、ママも決して死にたかったわけではないの。あなたを置いていくつもりなんてなかったの。それだけは信じてちょうだい」

 母は涙ながらにかぶりを振り、あたしがぶつけた疑念を否定した。

「十年前に行われたエヴァンゲリオン弐号機との最初の接続実験。その時、わたしの半分が死んだ。弐号機は自らに接続しようとした惣流・キョウコ・ツェッペリンという人間を分解・吸収し、分析し、理解した。わたしという人間をデータ化して自らに保存した。わたしという肉体と魂のデータ。それによって、生物としてのわたしは死んだはずだった。
 ところが、まだそれを理解していなかった同僚たちが弐号機からわたしの救出を試みた。わたし自身、娘のあなたへ強い未練を残していたから、肉体と魂の一部だけが復活に成功した。でも、切り取られた魂の一部だけでは、到底正気を保つことができなかったのね。結局自殺行為に及んでしまった。一度は復活した残る半分の自死によって、わたしの死は完成され、わたしという人間はこの世界から消えた」

「やっぱりママはもう死んでしまったんだ……」

「わたしは……わたしたち実験に係わった者は、皆間違っていた。エヴァとの精神接続の際、あくまで主導権はこちらにあると考えていた。接続と分離を自由にできると思っていた。完全に取り込まれてしまうことは予想外の事態だった。エヴァとは空の器であり、精神という中身を注ぎ込んで初めて用をなすものであると決めつけていた。まさかエヴァにはエヴァの目的があるだなんて……思いもよらなかった」

「エヴァの目的……?」

「それが何かは、ママにも分からないの。ただ、そういうものがあることだけは、おぼろげに感じられる。エヴァという構造体にはその細胞一つ一つに生命でいうところの遺伝子のようなものが存在していて、そこにエヴァの目的を決定するプログラムが組み込まれているようなの。つまり、エヴァ、というかわたしたちがエヴァと呼んでいるものの元となったものは、そもそもの最初に何らかの存在によって、ある目的のために作り出されたのではないかしら。だからいつ、どこで、どんな形態をとろうとも、エヴァは必ず創造主の定めたプログラムに従うのではないか。今はたまたま人間の手によって兵器という形と機能を与えられているけど、それは本来のエヴァの目的とはまったく関係ないものなのではないか。わたしはそう考えているわ」

 母の話はあたしにとっては突拍子もないもので、にわかには信じがたかった。これまで何度も乗って動かしてきたエヴァが、実はあたしたち人間のあずかり知らぬ目的を持っているなどという話は。
 けれど、あたしにとって大事なのはそんなことではなく、母がデータ化されて弐号機に保存されていると言ったことだった。

「ママは弐号機の中にいるの? それじゃあ、あたしはまだ弐号機と繋がっているの? 弐号機の中でなら、あたしはいつでもママと会えるの?」

「いいえ。残念だけれど、そうではないの。まずアスカの身体はもうとっくに弐号機の外へ運び出されているわ。今こうしてここにいるわたしは、さしずめ留守録メッセージみたいなもの。メッセージの再生が終われば、つまり役目を果たし終えれば、自動的に消滅する。まさか、またこんな風にアスカと話をすることができるなんて思ってもみなかったけど、それも今だけのことなのよ。
 ……弐号機の中であなたに危機が訪れた瞬間、保存されていた惣流・キョウコ・ツェッペリンのデータが、彼女の行動原理に従って、彼女が取るであろう行動を取った。弐号機との接続回路を使ってあなたの中へ圧縮されたメッセージを送信し、一方で弐号機本体の機能をあなたの生命維持へ最大限に振り向けたのよ。普通はこんなことはできないはずなの。弐号機の存在はあまりに圧倒的で、いつもはあなたが接続しても、わたしにはそれをはっきり捉えて手元に手繰り寄せることができない。でも、あの時は違った。賭けみたいなものだったけど、わたしにはこうせずにいられなかった……。
 惣流・キョウコ・ツェッペリンという人間は、十年前に二度に分けて死んだ。だから今しゃべっているわたしはあくまで惣流・キョウコ・ツェッペリンという人間の情報に過ぎない。ただデータ化があまりに完璧だったので、自我がそのまま再現されてしまうらしいの。……混乱するわよね。ごめんなさい」

「あなたは……ママではないの?」

「そうだとも言えるし、そうでないとも言えるわ。でも、これだけは間違いなく真実。惣流・キョウコ・ツェッペリンは……わたしは、アスカのことを心から愛している。このおなかであなたが息づいていた時から、あなたが産まれ、四歳まで成長を見守った期間。さらには死んでからもこの愛情が失われることはなかったわ。
 ……かつてわたしは過ちを犯した。それはどんなに後悔しても変えられない過去。だからこそ、この先に何ができるのか。未来を変えられるか。わたしはそのことを考えた」

 母は身体を離したあたしを再び抱き寄せて言った。

「あのおちびさんが、何て大きくなったのかしら。わたしの愛しい娘。できればあなたの成長していく姿をそばで見守り続けたかった。十年前に分離して結局は自殺した半分のわたしも、それだけを願っていたでしょうに」

 その言葉に込められた強い思いを感じとり、はっきりと悟った。目の前のこの女性は間違いなくあたしの母だ。誰より愛し、求め続けた母に違いないのだ。
 ふくよかな母の胸に顔を埋め、この十年胸に刺さっていた言葉をあたしは吐き出した。

「ごめんなさい、ママ。ママが死んだのはあたしのせいだわ。あたし、ママを助けてあげられなかった……」

 しかし、母は伏せたあたしの額に口づけをして続く言葉を封じると、ささやくように言った。

「優しい子。アスカは何も悪くないわ。間違っていたのはママのほう。悪かったのは全部ママなのよ。だから、あなたが罪の意識を感じることはない。もう自分を責めなくていいの。これ以上苦しまなくていいのよ」

 母の言葉を聞いて、また涙がこぼれた。やっと許された気がした。あの恐ろしい出来事があたしのせいではないと、ずっと誰かに教えて欲しかったのだ。

「ママの身体、あったかい」

「あなたもよ、アスカ。これはあなたの生命の熱。生きている証。わたしの身体が温かく感じられるのも、本当はあなたという存在に包まれ、同化しているからなのよ」

「あたしの熱……、あたしの命」

 十年前、最後に触れた時、母の身体はまるで日陰の土をこねて作ったように冷たかった。
 熱を持たないそれが、もはや母ではない何かおぞましいもののように感じられて、恐ろしかった。それが母の死自体をおぞましいものへ変化させ、あたしは受け入れることも認めることもできず、生きている母と死んでいる母とを切り離して別のものとするしかなかった。
 生きている母のことは愛していたが、死んでいる母を愛することはできなかった。生きている母がすでにどこにもいない以上、母の愛はまったく失われたものとなった。応えるべき相手の消えた想いも、愛し愛された記憶も意味のないものになりさがった。死んでいる母のことは、初めから考えたくなかった。
 けれど、今こそ分かる。
 想いも記憶も、決して意味のないものではなかったのだ。今もまだ愛していると言ってよかったのだ。
 あたしは間違っていた。間違っていたけれど、生きてさえいれば、まだやり直せる。
 母への想いを胸に生きることができる。
 死んだ母の身体はとても冷たかった。
 しかしあたしの母への想いは、愛は、この記憶はこんなにも温かい。
 こんなにも温かい……。

「愛してるわ、ママ。これまでずっと愛していた。今もよ。今も、これから先だってずっと……ずっとよ」

「うん……うん、分かってるわ」

 それからしばらくの間、あたしは母の温もり、柔らかな弾力のある感触、優しい香りや息づかいを確かめ続けた。
 漆黒の闇は相変わらず上下左右不確かで、音はなく、暖かさも寒さも感じなかった。その場所にあって、母だけが唯一確かな存在だった。母と抱き合い、肌と心でその存在を確かめることによって、ひるがえって自分自身の存在を強く自覚した。
 頭の先から足の先に至るあたしという明確な輪郭。鋭敏な肌の感覚。その内側でしなる筋肉。均整のとれた骨組み。その隙間を縦横に巡る温かい血。心臓の鼓動。
 そしてこの心、この魂だ。母や父、エリザへの強い愛情。生きたいという強い願い。
 あたしは、生きている。そして、これからも生きなければならない。

「ママ。あたし、生きたい」

「うん」

 あたしの言葉に、母は静かに答えた。

「これからどうすればいい。どうすればこの場所から抜け出せるの?」

「難しいことはないの。あなたが心を決めたのなら、もう大丈夫だわ」

 あたしを抱き締めていた腕をほどいて、すっと一歩後ろへ下がった母は、愛情のこもった眼差しをこちらに向けた。
 別れの時が来たのだ。母の様子からそれを悟ったあたしは胸が引き裂かれるような思いがした。つらかった。このままずっとそばにいたい、と今でも願っていた。何とかして方法を見つけて、ずっと一緒にいることはできないか。でも、分かっていた。母は最初に言った。いつまでもあたしの心の中にいる、と。あたしの生きる道は、この闇の中に引きこもることではない。これから生きるあたしは、死者である母に別れを告げねばならない。そうして、母の思い出を胸に刻み、自らの人生を生きていくのだ。

「あなたには大変なものを背負わせてしまった。そのことが一番心配だわ」

 母は無念そうに言った。

「ううん。あたしは大丈夫よ。心配しないで。もう弐号機に乗ってもママとはこうして話すことができないのね?」

「ええ。できないわ。これが最後よ」

「そう。それじゃあ、お願い。最後にもう一度、あたしをぎゅっと抱き締めて、キスをして」

「もちろんよ。おいで、アスカ」

 腕を広げて母の身体に飛び込むと、母は目いっぱいきつくあたしを抱きすくめた。また涙が溢れてきたが、そうして濡れた頬に母は何度も何度もキスをしてくれた。

「ああ、愛してる。世界中で誰よりも愛してるわ。ママのかわいいおちびさん」

「あたしもよ。ママ、あたしも愛してる。これからもずっと」

 あたしは今度こそ忘れないだろう。母の愛を。この別れを。本当の死を迎える時まで、決して忘れることはないだろう。

「だから、さよなら、ママ」

「ええ、アスカ。もう行きなさい。振り返れば光が見えるわ。その光のもとへまっすぐに進めばいい。そうすれば、あなたはあなたのいるべき場所へ帰ることができるわ」

 涙を拭って後ろを振り返ると、母の言うとおりおぼろげな光が見えた。遠くにあるのか近くにあるのか、それさえもよく分からない小さな光。その先にあたしの居場所がある。
 歩を踏み出したあたしの背中を押すように母が言葉を投げかけてきた。

「あなたの明日を生きなさい。素晴らしい未来を。アスカならそれができるわ」

 一歩一歩と暗闇を踏みしめて、あたしは光のもとへ近づいていく。
 目に映る光は小さくて頼りなく、行けども行けども一向に近づいた気がしなかった。それでも一度も歩みを止めることなく進み続けると、前方に広がる光の割合は少しずつだが着実に増してきた。最後にようやくその源へたどり着いた時には、もう何日も歩き続けた気分だった。
 今や視界全体を埋める強い輝きへ向かってあたしは手を差し伸べた。この光の中へ飛び込めば、再び生きることができる。大切な人たちに会うことができる。

「ありがとう、ママ」

 自らが進むべき道を見据えたまま、見送ってくれた母へ感謝の言葉を口にした。振り返らずとも、声を張り上げずとも、この気持ちは伝わるはずだ。今ならそれを信じられる。
 光の中はあたたかで、どこか懐かしい感じがした。最後に母の声が聞こえた気がしたが、すぐにあたしの意識はもっと広く明るいところへ飛び出していった。

 


次章へ