「第一次アスカ大戦」 (前編)
「シンジ!!」 「ふふふ・・・・・・やっぱり来たね、シンジ君」 ジオフロントのある地下空洞内、そこに渚カオルはいた。 隣には十字架に縛られたアスカの姿が・・・・・・・・・・ 「おい!カオル!!アスカを返すんだ!!」 「せやせや!!」 「そうよ!!」 ケンスケ、トウジ、ヒカリがカオルに向かって言う。 「ふふふ、シンジ君、一人で来いと言ったのにまったく・・・・・・・・・・」 カオルがいかにもふぅ・・・・・・といった様子で頭を掻いている。 「うっさいわ!」 トウジがカオルに向かって銃を撃つ。ちなみに実弾・・・・・・・・・・もひとつ言わせてもらうとソコーム。 しかしカオルは難なくかわす。 (なんか・・・・・・・・凄いことになってるよ・・・・・・・・・・・・) この事件を起こした中心人物の一人、シンジはことの重大さを今知った。 「ふふふ、危ないじゃないか・・・・・・・・・・しかし、君たちの相手は僕じゃないよ」 「どういうことよ!!」 「ふふふ、さぁ出ておいで!!」 ひゅぅぅぅぅん・・・・・・・・・ そんな音がしたかと思うと、みんな横に跳んだ。 「えっ?」 上を見た。上からグレネードが落とされてきた。 「うわぁぁぁぁ!!」 急いで横にかわす。後少し遅れていたら、直撃していただろう。 (一言、言ってくれればいいのに・・・・・・・・・・) 「誰だ!!」 シンジのことはお構いなしにケンスケは相手を探す。つーかこの状況楽しんでいるだけじゃ・・・・・・シンジは自分を助けに来てくれた仲間のことをそう思った。 「ふふふ、よくかわしましたね」 上から声が聞こえた。 「そこか!!」 ケンスケが愛銃AK47をぶっ放す。 カンカンカン・・・・・・・そんな音をたてながら、弾ははじかれた。 「A,Tフィールド!?」 「そう!これがある限りあなた達は指一本私たちに触れることはできないわ!!」 ざっ、と地面に着地した影が言う。 「君は・・・・・・・・・・」 見覚えのある声にシンジはある少女を思い浮かべた。 「霧島マナ、ただいま参上!!」 だっ、だっ、と次々と影が着地していく。 「葛城ミサト、さんじょーう!!」 「ははは、加持リョウジ只今参上!!」 「山岸マユミ、参上です!!」 「・・・・・・・・・・参上・・・・・・・・」 全員が降り立った後・・・・・・・・ 「私達がいる限り!!惣流アスカラングレーは返しません!!」 決めた・・・・・・・・・・・・・ 「しゃらくせい!!」 ケンスケが銃を構えたとき、 「まぁ、待ちたまえ、相田ケンスケ君」 カオルが止めた。 「今更命乞いか?それはもう・・・・・・・・」 カオルが遮るように言い放つ。 「この子達が何故、僕に味方してると思う?・・・・・・・・」 「金で釣ったんやろう」 トウジがツッコム、さすが大阪人、素早いツッコミだ。 「ふふふ、それもあるけどね・・・・・・・・・・さぁ教えてあげるんだ!!」 「シンジ君と、アスカさんの仲を引き裂くためでーす!!」 「えっ?」 「どういうことよそれ!!」 縛られながらも抵抗しているアスカが聞く。 「人質は黙ってください」 「・・・・・・・・無様ね・・・・・・・・」 ひそかにレイが呟く。 「うっさいわね!!この○○○が!!」 プチ・・・・・・・・・・・・ (キレた?・・・・・・・・・・・・・・・・) 全員が(アスカ以外)そう思ったとき、マナがポケットからリモコンらしきものを取り出し、真ん中についているスイッチを押した。 「ぎゃっ!」 アスカが声を上げた。目をグルグルに回している。 マナがスイッチを入れたのは電流のスイッチだ。押すと、アスカに電流が流れる。 「無様ね・・・・・・・・・・・・・」 またレイが呟く。 「マナ、どういうことだよ」 気を取り直してシンジが聞く。 「シンジ君を私がGETするためです!!」 堂々と言う。 「聞いたかい?この子達はシンジ君をGETするために僕の味方になったんだよ、そんなシンジ君を君たちは守るのかい?」 「・・・・・・・・・・・・」 暫しの沈黙。 「それもそやな」 ポイっと銃を捨てる、 「えぇ!?」 「頑張れ、色男」 「ケンスケまで・・・・・・・・・・」 シンジはヒカリを見る。 「ごめんね、シンジ君、私には友達を傷つけることはできないわ」 「・・・・・・・・・・・」 (支援ゼロ!!?) 「酷いよ・・・・・・・・みんな」 酷いのは君さ、少女の心を奪いやがって・・・・・・・・・・・・・誰でも漢ならこう答えるんじゃないのか? 容姿端麗、頭脳明晰なレイとアスカ。 まだ、両手に花ならまだ、海より広く山より高い心の広さで許せる。 しかし、プラス、マナにマユミ。 これはもう許せる範囲ではないだろう。 「ふふふ、どうやら一人のようだねシンジ君」 「うるさい!僕一人でもやってやるさ!」 「勇ましいねぇ・・・・・・・・・・さぁやるんだ!!」 「「「了解!!」」」 マナが先陣を切って迫ってくる。手には恐ろしいほど禍々しい剣を持っている。 シンジは、間一髪でマナの攻撃をかわす。 「当たったらシャレになんないよ!!」 シンジは必死で避けている。 「大丈夫です。主人公は死にません」 無茶苦茶なことを言う。マナの目はすでにもういっちゃっている。 間一髪でマナの攻撃をかわし続けるシンジ、かなりの速さでマナも切りつけているのだが一発も当たらない。 「なかなかやりますね・・・・・・・・・しかし、これはどうです!?」 下から切り上げた後そのまま宙に跳ぶ。大きく剣を振りかぶり・・・・・・・・・・ 「奥義!アスカ殺し!!」 裂帛の気合と共に降下の威力を増したマナの一撃が迫る。 名前は滅茶苦茶だがもの凄い威力を発揮した。 斬撃をかわしたシンジだが、地面に触れた剣からあろうことか巨大な爆発が起きた。 シンジは衝撃で木にぶつかった。 「あ、ありえない・・・・・・・・」 マナが攻撃した地点を中心に大きく円状に地面が抉り取られている。 シンジは、マナから逃げるため、すぐさま起き上がり、逃げ出した。 シンジは知らないが、マナはこのときすでに自分の攻撃でダウンしていた。
「シンジ生きてると思うか?」 戦線を離脱したケンスケ達は先ほどの攻撃を人事のように見ていた。 「さぁ、せやけどまぁ、主人公やから死なへんやろ」 ここにも無茶苦茶なことをいう人がいる。 「それもそうだな・・・・・・・・・」 なぜか納得する。納得しないのはシンジくらいだろう。 コーラ缶のふたをあけコーラを飲む。 「それにしても、事の起こりはなんなんだ?」 「・・・・・・・・・・さぁ?」
(なんで僕が・・・・・・・) 第二波である山岸マユミから逃げながらシンジは事の起こりを思い出していた。
「シンジ君、僕とゲーセンに行かないかい?」 ある、晴れた昼下がり、カオルはシンジを誘い、ゲーセンに行こうとしていた。 暇を弄んでいたシンジも別に断る理由が無かったので、 「いいよ」 と答えた。 別に普通の会話だが、これが事の起こりとなる。 この一軒家は何故大きいかと言うと・・・・・・・・ がさぁぁ、と襖が勢いよく開け放たれると、 「シンジ君、私とデートしない?」 「いや、私と・・・・・・・・」 「私と・・・・・・・・・・・」 レイ、マナ、マユミが詰め寄ってきた。 この付近では有名な美少女軍団、「コンフォーツ」 別にグループを作ったわけでもないが、そこら辺にいる男どもがあまりに可愛い子が一点に集中しているため、勝手にそう呼ばれている。 ファン倶楽部もひそかにあるらしい・・・・・・・・・・ 「ふふふ、シンジ君は僕と約束したのさ、君たちは去るんだな」 カオルがシッシッ、と手で追い払う。 「なに言ってるんですか!私はシンジ君のことが大好き!そしてシンジ君も私のことが好き、イコール必然的に彼氏彼女状態。2人の仲を裂くなんて、たとえ神が許したとしても私が許しません!」 マナがシンジに抱きつこうとする。しかし、他の2人が黙ってるはずがない。 「だめです!」 「許さない・・・・・・・・」 マナを2人掛りで押さえ込む。 「ふふふ、シンジ君、今のうちに行こうかっ・・・・・・・・・・」 いい終わらぬうちに、マナの鉄拳が飛ぶ。 顔面直撃のクリーンヒットを受けたカオルはのけぞる。 他の2人も闘争を止めていた。シンジをそっちの世界に行かすことだけは回避しているようだ。 「くっ、どうやら、まずは君たちから排除しなければならないようだね」 カオルは殴られた顔を抑えている。 暫しにらみ合い・・・・・・・・・・・・ 十秒後乱闘・・・・・・・・・・・ シンジ巻き込まれる・・・・・・・・・・ 一分後アスカ登場・・・・・・・・・・・シンジ連れ去る・・・・・・・・・・・・ 三分後・・・・・・・・・・気づかずにまだ乱闘中・・・・・・・・・・・・ 五分後・・・・・・・・・・・・・・・・和解 「どうやら、僕たちの敵は一つみたいだね」 カオルは、顔に切り傷などを負っている。他の三人も一緒だ。 「そうね・・・・・・・・・・」 神妙な面持ちで答える。 暫く話し合い・・・・・・・・・・・・・ 一時間後・・・・・・話し合い終了・・・・・・・・・ 「では、決行は明日ということで・・・・・・・・・・・・」 資料らしきものを机でとんとんとやっている。 「「「了解」」」 敬礼をする。 「諸君、最後に言っておく、この戦いで我々の敗北は許されない、負ければシンジ君はアスカに取られてしまうだろう。そのためにも我々は勝たなければならない!我等が大いなる理想のために!!ジーークジオン!!」 「「「ジーークジオン!!!」」」 大きく手を掲げる。 何故にガンダム?と突っ込むものもいないため、このハイテンションはアスカ誘拐まで続いた。
容赦なく投げられるグレネードをかわしながらシンジは必死に逃げる。 「ふふふ、シンジ様、アスカさんなんか忘れて私と二人で一緒に愛を育みましょう、です」 (なんか、みんなヤバイ!!) 今ごろシンジは気づく。鈍感もいいところだ。 マユミは今度はビームライフルをぶっ放してくる。 「なんで、ビームライフルなんかもってるんだよーー!!」 「シンジ様との愛の形です!!」 (愛の形がそれ!!?) シンジは恐怖感を抱いた。 避けながら逃げているためどうしてもスピードが落ちてしまう。マユミはすぐそこまで迫ってきていた。 「逃げられませんよ、さぁ、シンジ様私と永遠の愛を!!」 マユミが飛びついてくる。 前に高速移動する物体を発見したシンジは真下にしゃがみこむ。 パン、という音と共にマユミが吹き飛ばされた。 見るとレイが手に「一撃必殺」と書かれたハリセンを持っている。ハリセンは仄かに緑色に光っている。ビームハリセンだ。 「さぁ、碇君、私と一つになりましょう」 今度はレイに迫られるシンジ。 「させません!!」 吹き飛ばされたマユミが復活し、レイに向かってナイフを投げてくる。 「ちっ・・・・・・・・・」 レイが後ろに避ける。 シンジの目の前に突き刺さる。 (ひぇぇぇぇぇぇ!!) 驚くシンジ。 「敵、排除します」 すでにシンジのことを忘れたのかマユミしか眼中にないみたいだ。 ビームハリセン片手にレイがマユミに突っ込む。 これにマユミはビームサーベルで応戦する。 音速で繰り広げられる戦いにシンジは見惚れるはずも無く、いそいそと、シンジは逃げ出した。
「葛城、俺がシンジ君に特攻する。その隙に君がやるんだ」 銃の弾数を数えながらミサトに言う。 「なによ、たかがシンちゃん一人、私だけでも十分だわ」 「それがそうでもないんだなぁ・・・・・・・・」 口調は軽いが、真剣な表情だ。 「どういう意味よ」 「俺がシンジ君に武術を教えた」 「はっ?」 「シンジ君は素質があった。そのため俺が一通りの武術の基礎を教えたんだが・・・・・・・・・・さすがは碇司令の息子、自分で我流を編み出してな、これが強いんだわ」 「マジ?」 「マジ」 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 暫し沈黙。 シンジが編み出した我流はおそらくどこの流派よりも強いだろう。 一戦交えたことのある加持はわかっている。自分独りじゃ勝てない。そのためミサトに託した。 ピピピ、と腰のレーダーが鳴る。 「来たな・・・・・・・・・・葛城頼むぞ」 「わかったわ」 ミサトの心強い返事を聞くと加持は微笑んで、 「勝利の栄光を君に!!」
続く
最近自信をなくした、愚者の後書き
最近、自信をなくした。なんか自分のがとてもヘボに見えてくる。別にうまいと思ってたわけじゃないが、そう思えてくる。 それはそうと、ジュン様1000HITおめでとうございます。普通のサイトよりは速い1000HITじゃないのか?と思います。 まぁ、へぼですが読んでくだされば幸い。(後半も) ジュン様、次は5000HIT目指してください。(そして次は10000HIT)
作者の河中様に感想メールをどうぞ メールはこちらへ <某管理人>おおきに!1000HITはホンマにみなさんのおかげですわ。 |