びっくり箱殺人事件

 角川文庫・初版 昭和50年1月10日 解説:中島河太郎

  びっくり箱殺人事件  本文214P
  蜃気楼島の情熱 本文51P

 長短編集。
 梟座で人気を集めていたレヴュー『パンドーラの匣』。その上演中に主演男優が舞台上で急死した。パンドーラの匣を開いた途端に、中から飛び出したナイフに心臓を一突きされたのだ。戦々恐々となる出演者と関係者。その中で、右往左往する深山幽谷先生とその一党。
 金田一耕助が登場しない、上記の『びっくり箱殺人事件』。金田一耕助が瀬戸内海の小島で起こった殺人事件に挑む『蜃気楼島の情熱』の2作が収録されています。

 

 この作品を嫌う横溝ファンも多いと聞きますが、私は大好きな作品です。この表紙に描かれた殺人人形が中学時代の英語の先生にそっくり!ご本人も認めておられ、しかも横溝作品のファンでした。でもその先生はその数年後にお亡くなりになりました。合掌。

 

 

 

 

 

 

 

 

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