悪魔の百唇譜

 角川文庫・初版 昭和51年2月25日 解説:中島河太郎

  悪魔の百唇譜  本文239P
  

 金田一耕助の第25長編。
 成城の住宅街に止まっていた外車のトランクに血塗れの女の死体が発見された。その胸元に置かれていたハートのクィーンのトランプ札。この事件が世間を賑わした『百唇譜』事件に繋がっていったのである。
 短編の『百唇譜』を長編化した作品。交際した女の性癖を百唇譜という冊子に記録し、それを種にゆすりを働いていた男が殺された事件と今回の事件の二つの事件を追う。所謂「東京舞台猟奇連続殺人事件」だが、結構生彩のない作品。

 

 女の死体に置かれた血塗れのハートのクィーン。それを題材にして描かれた表紙絵です。まさか<百唇譜>を表紙にするわけにもいかないので、こうなったのでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

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