(その壱)

 


(その弐)

 

仮面舞踏会

 角川文庫・初版 昭和51年9月10日 解説:大坪直行

  仮面舞踏会     本文565P
  

 金田一耕助の第27長編。
 信州・軽井沢。映画スターの鳳千代子の元夫が死体となって発見される。昨年、一昨年と、続いた元夫の変死と関連しているのか?現在の恋人飛鳥忠熈に依頼を受けた金田一耕助が事件を追う。
 中絶した作品を大長編化した作品です。この作品で見過ごされてしまうのが、この大長編が、実は丸2日間の話だったということです(プロローグ除く)。横溝正史の晩年の作品中ではベストではないかと私は思っています。コアなファンには、耕助以外のレギュラーが出てこないので、『病院坂』『悪霊島』より敬遠されているのですが…。

 

 表紙は2バージョン有ります。

(その壱)

 この表紙は仲間内でものすごく人気の高い表紙です。私も今でこそ表紙BEST4としていますが、数年前まではBEST1にしていました。一般的に人気が高かったのは、後年金田一耕助ファイルシリーズとなった時にこの<その壱>バージョンが採用されたことが良い証明となるでしょう(ところで何故『三つ首塔』があのバージョンなの?)。以下ネタバレ(OKの人は反転)おそらく映像では再現不可能な美沙のあの顔を読者のイメージ通りに描写してくれています。読了後になるほど!と思わせる表紙絵は絶品です。

(その弐)

 <その壱>バージョンがあまりに出来過ぎていたので、思い切り割を食っています。とくにどこがどう、という感じではないのですが。大阪近鉄バファローズならば、栗橋、鈴木貴のあとが的山なのか?というニュアンスです。え?一般人にわかるように解説しろと。えーと、つまり背番号2はずっとスラッガーだったわけで……。的山はできれば24番の方が…。横溝先生は近鉄ファンやってんから、ええやんか。

 

 

 

 

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