悪魔の降誕祭
角川文庫・初版 昭和49年8月10日 解説:中島河太郎
悪魔の降誕祭 本文161P 女怪 本文33P 霧の山荘 本文133P
金田一耕助の第18長編。 金田一耕助の住居兼事務所で殺害された女性。彼女は耕助にある相談を持ちかけようとしていたのだが、その時耕助が不在だったためにその内容は不明のままになった。屈辱に静かに燃える耕助は、被害者の雇い人の身辺を探った。 上記の『悪魔の降誕祭』。恐らく3作の中で一番著名な『女怪』。そして軽井沢が舞台の『霧の山荘』のバラエティに富んだ3作が掲載されています。
この文庫から、一番ブームのときの表紙絵になります。この絵柄はよくわからないのですが、もしこの文庫本が現在発行されたなら、間違いなく表題作は『女怪』になっていたでしょう。金田一耕助の数少ない女性関係のお話ですから。となると、表紙の絵も変わってくるので、杉本画伯の『女怪』表紙を見たいのは私だけではないはず。
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