金田一耕助のモノローグ

 角川文庫・初版 平成5年11月10日 解説:中島河太郎

疎開三年六ヶ月−楽しかりし桜の日々
田舎太平記−続楽しかりし桜の日々
農村交友録−続々楽しかりし桜の日々
39P
39P
42P

 横溝正史のエッセイです。昭和51年に徳間書店刊「別冊問題小説」で掲載されたものです。解説には角川文庫92冊目と書かれていますが、どう数えても89冊目(分冊された『冒険』を含めても)にしかならないんです。3冊はどこにいったんだ?

 

 この文庫が、ファイルシリーズ刊行前で、(一応)全巻入手できる状態の時期の、最終巻となってしまいました。その表紙が、横溝正史先生の肖像と、金田一耕助の後姿。そして、金田一第1作の『本陣殺人事件』のエッセンスである、日本刀(きちんと琴の糸にぶら下がってます)と血の三本指が描かれています。結果的に最終となったわけですが、それにふさわしい表紙絵と思います。

 ※これ以降に平成ファイルシリーズで、杉本画伯の新表紙絵に対面できるとは思いませんでした。

 

 

 

 

 

 

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