金田一耕助ファイル6
人面瘡
角川文庫・初版 平成8年9月25日 解説:なし
金田一耕助の名作中短編集。 岡山の湯治場に磯川警部と訪れた耕助は、夢遊病の美女を目撃する。その彼女が自殺を企てた。妹を二度殺したと書き残して。そして命を取り留めた彼女の腋の下に発見されたのは、世にも奇妙な人面瘡だった。 上記の『人面瘡』のほか、全5作が収録されています。
表題の『人面瘡』はもともとは『不死蝶』の同時収録作品でした。そのペ−ジはこちら。今回のファイルシリーズでは『不死蝶』は外れてしまいました。
人面瘡そのものの描写はさすがに控えられていますが、夢遊病の女性が見事に描かれています。上半身と下半身のアンバランスさが抜群です。因みに顔にやけどの男性は登場人物の一人です。
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