恐ろしき四月馬鹿

 角川文庫・初版 昭和52年3月10日 解説:中島河太郎

恐ろしき四月馬鹿
深紅の秘密
画室の犯罪
丘の三軒家
キャン・シャック酒場
広告人形
裏切る時計
本文8P
本文21P
本文31P
本文24P
本文11P
本文23P
本文18P
災難
赤屋敷の記録
悲しき郵便屋
飾り窓の中の恋人
犯罪を猟る男
執念
断髪流行
本文16P
本文37P
本文13P
本文11P
本文33P
本文22P
本文20P

 戦前の短編集。
 とある中学校の寄宿舎で、恐ろしい事件が発見される。行方不明の生徒がいることがわかった上に、彼の部屋は荒らされ、シーツには生々しい血痕が。彼は殺害されたと判断されたが、死体はどこにも無い…。
 横溝正史の記念すべき処女作である表題作をはじめとする全14作が収録されています。この短編集はもともと昭和51年に発行された、単行本『恐るべき四月馬鹿』を分冊して大正時代の作品で構成したものです。単行本の表紙は
こちらです。

 

 泥(?)のお面が真っ二つに割れ、そこから出てくる女性の美しい顔。なのですが、不気味ですよね。猫の描写もそうですが、猫の抱きしめ方も異常に力が入っているように見受けられます。

 

 

 

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