山名耕作の不思議な生活

 角川文庫・初版 昭和52年3月10日 解説:中島河太郎

山名耕作の不思議な生活
鈴木と河越の話
ネクタイ綺譚
夫婦書簡文
あ・てる・てえる・ふぃるむ
角男
川越雄作の不思議な旅館
双生児
片腕
ある女装冒険者の話
秋の挿話
二人の未亡人
カリオストロ夫人
丹夫人の化粧台
本文29P
本文9P
本文20P
本文16P
本文25P
本文11P
本文23P
本文29P
本文38P
本文13P
本文10P
本文15P
本文23P
本文28P

 戦前の短編集。
 新聞記者の山名耕作は世にも奇妙な生活をしていた。千住の彼の下宿は、平屋の天井の上。そこを棚のようにして、3畳ほどのスペースで生活していた。そして彼は生活を切り詰め、ある目的のために倹約をしていたのだった。
 上記の表題作をはじめとする全14作が収録されています。この短編集はもともと昭和51年に発行された、単行本『恐るべき四月馬鹿』を分冊して昭和戦前時代の作品で構成したものです。単行本の表紙は
こちらです。

 

 これは同じ短編集の大正編とは趣が大きく変わっています。こちらは、モダンな雰囲気がいっぱいなマダム風です。この美しい女性の反対側の姿は…などと想像すれば、何かしら恐ろしいものがあります。

 

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