山名耕作の不思議な生活
角川文庫・初版 昭和52年3月10日 解説:中島河太郎
山名耕作の不思議な生活
鈴木と河越の話
ネクタイ綺譚
夫婦書簡文
あ・てる・てえる・ふぃるむ
角男
川越雄作の不思議な旅館
双生児
片腕
ある女装冒険者の話
秋の挿話
二人の未亡人
カリオストロ夫人
丹夫人の化粧台 |
本文29P
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戦前の短編集。
新聞記者の山名耕作は世にも奇妙な生活をしていた。千住の彼の下宿は、平屋の天井の上。そこを棚のようにして、3畳ほどのスペースで生活していた。そして彼は生活を切り詰め、ある目的のために倹約をしていたのだった。
上記の表題作をはじめとする全14作が収録されています。この短編集はもともと昭和51年に発行された、単行本『恐るべき四月馬鹿』を分冊して昭和戦前時代の作品で構成したものです。単行本の表紙はこちらです。
これは同じ短編集の大正編とは趣が大きく変わっています。こちらは、モダンな雰囲気がいっぱいなマダム風です。この美しい女性の反対側の姿は…などと想像すれば、何かしら恐ろしいものがあります。
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