支那扇の女
角川文庫・初版 昭和50年10月30日 解説:中島河太郎
支那扇の女 本文178P 女の決闘 本文74P
金田一耕助の第21長編。 成城の高級住宅で発見された主人とその母の惨殺死体。妻は半狂乱になって自殺を図ったところをパトロールの警官に保護されていた。この事件には明治時代の殺人事件の因縁が背景にあった。 上記の表題作と『女の決闘』の2作を収録。表題作は短編『支那扇の女』を長編化したもの。
短編を中長編に仕立て直した作品が横溝正史には多いんですが、この作品は結構評判がよい方です。おそらく表紙絵でも表現されているような時代を超えての因縁話が好評の原因でしょう。
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