怪盗X・Y・Z

 角川文庫・初版 昭和59年5月25日 解説:山村正夫

怪盗X・Y・Z 本文201P

 横溝正史の長編ジュブナイル。
 “探偵小僧”こと御子柴進少年が随筆原稿をとりに行った先で発見した死体。「XYZ」と記された血文字に、犯人は怪盗X・Y・Zと考えられた。花も実もある紳士盗賊が、本当に殺人を犯したのだろうか?
 昭和35年に「中二コース」で連載されていた作品。

 

 この怪盗X・Y・Zは<いいヤツ>です。金品を盗むけれども、悪は憎む。義賊とまではいかないが、そういう存在です。したがって、この表紙絵の怪盗はいささかお茶目に見えます。因みに作中に挿絵が挿入されていますが、これは杉本画伯のイラストなんでしょうか?『風船魔人』にはイラストに杉本画伯の名前がちゃんと記載されているのですが、ここには何も記載されていません。

 

 

 

 

 

 

 

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