19世紀の中頃にスペイン人、入植者より銀細工の製法を教わったメキシコ人の職人が、先住民であるナバホ族に伝えた。
さらにその技術がナバホ族から他の部族へと伝わっていった。そしてそれらの銀細工の技術は、プエブロカルチャーと融合して、インデアンジュエリーという名を得ることになる。
初めのころは、加工がしやすく、また手に入りやすいメキシコペソ(銀貨)や白人から手に入れた銀貨を打ち伸ばして使用していた。
やがてロウ付けの技法を学び、ターコイスやサンゴ、オニキスといった様々な石を取り付けられるようになり、現在あるような精巧で美しい装飾品として作り続けられてきました。
ネイティブアメリカンの部族によって、そのジュエリーの特徴は異なります。
ナバホ族、ズニ族、ホピ族、サントドミンゴ族の代表的な4グループに分かれます。
それではそれぞれの特徴について説明を加えておきます。
Zuni
Navajo
居留区内で石がたくさん採れたため、大きなターコイスの石を大胆に使い、赤いサンゴをバランスよくシルバーの上に配置し、タガネにより模様を刻むと言うような,非常に美しく迫力のあるジュエリーになっています。
また、銀板を糸鋸で型抜きし、それを別の銀板に張り合わせて複雑な模様を作る『オーバーレイ』と言う技法を用いたジュエリーも得意とされる。
Hopi
ナバホ同様『オーバーレイ』技法を得意とし非常に繊細で、緻密な模様のジュエリーを制作する。自然への崇拝心の高いホピのジュエリーには、雨、風、波などや動物といった自然界をモチーフにした物や、カチナなどの精神界的な作品のものが多く見られます。
また、ホピのジュエリーには石付きの作品は珍しく、おおくはシルバーだけで制作されたものです。
ターコイズやサンゴ、オニキス貝殻などを丸型やひし形のビーズ状に切り出し、それを繋いで作る独特なネックレスやブレスレットが有名。
また、ビーズで作った人形などのアクセサリーも美しい。
ターコイズやサンゴ、オニキス、貝殻などを細かく砕き、複雑なモザイク模様にして、シルバーにはめ込む『インレイ』という技法を用いたジュエリー制作を得意とする。
また、石等を細かくカッティングし花びらのように美しくアレンジする『ニードルポイント』という技法も彼ら特有のものです。
Santo Domingo