病院坂の首縊りの家 (上)

 角川文庫・初版 昭和53年12月20日 解説:中島河太郎

病院坂の首縊りの家 上巻 
     序 詞
     第一部 輪廻の章
     暗中模索の章
本文341P


 金田一耕助の第29長編の上巻。
 東京麻布の病院坂。その名前の由来となった法眼病院は戦災で廃墟となっていた。隣接する空家の筈の日本家屋で執り行われた奇怪な結婚式。写真を依頼された写真師は新婦に近寄ることを許されなかった。その数日後、写真師はその場所で新郎の生首が風鈴のように天井からぶら下がっているのを発見した。
 金田一耕助の最後の事件として、「野生時代」に昭和50年12月号から、なんと22回の長期連載となった作品。上巻では昭和28年の夏に起こった事件を描いている。

 

 上巻と下巻の表紙絵は対になっています。上巻の方は、彩色版で血痕の赤も鮮やかに描写され、風鈴の短冊もついており、天竺浪人の歌も読めるようになっています。
 単行本の表紙は
こちら

 

 

 

 

 

 

表紙絵メニューへ            次の作品へ