花園の悪魔
角川文庫・初版 昭和51年11月10日 解説:中島河太郎
花園の悪魔
蠟美人
生ける死仮面
首 |
本文51P
本文90P
本文67P
本文79P |
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金田一耕助の中短編集。
東京近郊のS温泉。そこにある温泉宿・花乃屋の花壇で発見された全裸の女性の死体。チューリップの花の中で、まるでポーズをとっているように…。犯人は同宿していた青年とされ、手配されたのだが行方はわからない。そんな時、金田一耕助が花乃屋に現れた。 上記の表題作、死体に蠟で肉付けをして生前の容姿を再現しようとする博士の話である『蠟美人』、男色とネクロフィリアを題材にした『生ける死仮面』、岡山モノの『首』の4作を収録している。のちのファイルシリーズでもこの中短編集はラインナップに入ったのだが、何故か改題され『首』として発行された。その表紙絵はこちら。
花壇の花はチューリップなのですが、あえていろいろな花をもってきています。この表紙絵で一番不気味なのは、死体の女性です。この画像では詳細がわかりにくいと思いますが、よく見ると、眉、目、口、歯、それに唇がリアリティたっぷりに描かれています。
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