日産セントラ(その6)


◆エアコンのドレインホース◆
セントラを購入してしばらくしてから、助手席の足元のカーペットが濡れているのを発見しました。大きなトラブルだったらどうしよう、と不安になりながら触ってみるとサラサラしているので、水のようでした。
実は学生時代、全く同じ症状を経験をしたことがありましたので、これはエアコンのドレインホースの具合が悪くて室内に水が入ってきているのでは、と疑い、グローブボックスの下あたりに頭を突っ込んで調べるとそのとおりでした。

なにかの理由で、黒いゴム製のドレインホースの出口部分が車内に入っていたようでして、その部分を車体の外に出るように元の位置にセットし直してみると、ぴたりと直りました。
◆マフラー◆
「オクラホマの運転免許」の頁でも紹介いていますが、免許の実技試験は自分の車で受けますので、買ったばかりのセントラに乗って受験しようとしたところ、試験官から車検ぎれを指摘されて実技試験を受けられないことがありました。
実は一年後に再び車検を受けるのを忘れてしまい、路上駐車しているときに(駐車自体はOKの場所)、警察から車検ぎれで違反チケットを貼られてしまいました。
急いで車検を受けに行ったのですが、このとき、マフラーに穴が開いているとの指摘を受け、新しいステッカーをもらえませんでした。合格ではないので料金(5か8ドル?ですが)はいらない、と言われたのを覚えています。
これも学生時代の経験ですが、痛んだマフラーを「ガンガム」とか「バンデージ」とかいう補修部品で修理したことがありましたので、今回もそれでいこうと、ホーンを買った自動車部品店(免許のページで登場)で似たような補修用品を買ってきて修理してみました。昔を思い出しながら、柔らかい布?みたいなのを包帯状にぐるぐる巻きました。どう見てもスコスコなので、たぶんダメだろうな、とか思いながら再び車検の店にいって検査を受けましたが、やはりダメとのこと。
しかたなく、「Rapid Muffler」というマフラー専門の修理店で、修理してもらうことになりました。たぶん、イエローページ(職業ごとの電話帳)で調べたかな?
「Rapid Muffler」は、なまえのとおり、マフラーの専門店のようでした。(実は、セントラを買うとき、オッサンが運転してこの店に立ち寄った記憶があるのですが、何だったのか思い出せません。)
私はいきなり行って、「マフラーが壊れているから取り替えて」と注文してみたのですが、たぶん、店の人から、部品を取り寄せるから何日にまた来て下さい、とか言われるんだろうな、と思っていました。
ところが、予想とは裏腹に、なんと、店の人は私のセントラをリフトアップして、すぐに修理にとりかかり始めたのです。膨大な数の車種が走っている米国で、どのように在庫を揃えているのか不思議でありました。タイコ部分と管の部分とで分けて、汎用品を組み合わせるのか、いずれにせよ、アフターマーケットの部品市場(メーカー純正ではない)の発達ぶりは相当のようであります。
米国では、日本のような厳格な車検制度はありませんが、車両の整備については人に言われなくても、各自が責任を持って良好な整備状態を維持することを自覚している社会のようであります。
このためかオイル交換専門のチェーン店や、自動車修理のチェーン店、その中でもマフラー専門のチェーン店だとか、ブレーキ専門のチェーン店とかいろいろ発達してました。
実はセントラを購入してから1年くらい経過した頃、もっと程度の良い中古のアメリカ車を買おうと真剣に考えた時期がありました。シボレーコルシカのデザインが好きでしたので、いろいろ探したりもしました。フォードマスタングとか、いろいろ見てまわりました。


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