日産セントラ(その9)
◆点火プラグ◆
コロラドの山岳地帯のハイウェイを走っているときに、ノッキングがひどいことに気が付きました。ノッキングの原因はいろいろあるのですが、一番てっとり早いのはプラグを点検することだと思い、オクラホマに帰ってからプラグを全てはずしてみました。
プラグレンチは、以前、何かの荷物と一緒に日本から送ってもらっていました。抜いてみると、プラグは4本とも、電極がえらく摩耗しています。摩耗でギャップが大きくなりすぎているほどでした。ゲージはなくても明らかに1.5o以上離れてしまっているようでした。中心電極がこんなに丸くなったのを見るのは初めてでした。
アパートの前は有名なルート66なのですが、その幹線道路沿いにある自動車部品店に行って型番を告げて、ボッシュの新しいプラグ(普通のヤツですが)を買い、自分で交換しました。
交換後は、ノッキングもなくなり、最高速も上がりました。プラグ交換で体感できる程の違いを感じられたのはこれが初めてでした。日本にいた時に、プラグの電極をやすりで削ってエッジをつけたり、他車種用の二極型やら突き出し型やらを試してみたりしていましたが、体感できるほどのものはなかったのですが。
◆オイル交換◆
初めてオイル交換したのは、アパートの横にあるガソリンスタンドでした。
「KerrMacgee」という、オクラホマの地元資本っぽい、地元では有名な石油会社のスタンドです。
アパートの郵便箱に、格安でオイル交換、というチラシが入ってましたので。所在地はなんと、アパートのすぐ東側です。でも右側通行ですので、ぐるっとまわって行ったと思います。
日本に居た頃はオイル交換は自分でやっていましたが、こちら工具がありませんし、とても安い値段が書いてあったので、物は試しと、チラシを持ってそのガソリンスタンドに行きました。
Tシャツ姿の、白人のオッサンがリフトで車を持ち上げて、作業してくれました。チラシにはオイル交換とありましたが、見ているとフィルターまで交換してくれています。何てありがたいんだ。
あまり大きくない、普通のスタンド(後でわかったことですが、リフトやガレージのあるスタンドは、実はめずらしい)なのに、よくもまあ、いきなり来た車に適合するフィルターがあるものだ、と感心してしまいました。
新品のフィルターが入っていた箱を眺めてみると、純正ではないアフターマーケットの品物のようであります。
リフトで車を持ち上げてオイル交換してもらっている間、オッサンが、タイヤに釘が刺さっているのを発見しました。タイヤのパンク修理も一緒にしてもらいました。
ところで米国ではオイル交換専門のチェーン店が発達していまして、私も利用したことがあります。しかしながら、米国生活も後半になると、我が日産セントラのエンジンからはオイルがじわじわ漏れるようになってきましたので、交換はせずに、定期的に新しいオイルを「補充」するありさまでした。オイルは、日本ような4リットルの缶ではなく、1リットルのプラスティック容器に入って売られていました。