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アフリカ、トルコ、エチオピア、シリア、東欧 など









旅するアーティスト   * 銅版画家・中村ちとせ *

( Text by ライター高橋 )

● 最新の旅 <西アフリカ> ミニフォトギャラリー

24歳のニューヨークを皮切りに東南アジア、インド、最近ではメキシコなどの中南米、アフリカ各国と一人旅をしてきた中村ちとせさん。

現地の言葉ができなくても、すぐその土地や人々に馴染んでしまえるのは一つの才能ともいえる。 とにかく、旅の話をするときのちとせさんの目はキラキラ輝いている。

<旅の刺激と解放感を創作へのパワーに変えたり・・・>
<時には旅の記憶を作品に表現したり・・・>まさに芸術家だからこそ、できるのだ。


★今回の旅★
2002年11月初〜2003年1月中旬にかけて70日間
西アフリカ5ヶ国の旅。

まずはフランスのパリ経由でブルキナファソへ。
ニジェールを通って ナイジェリア → チャド → カメルーン
と周った。

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* アフリカは奥が深くて魅力たっぷり *

ちまたの旅行大好きOLさんでも、せいぜい欧米・アジアどまり。
「アフリカよかったよ!」などと言う人にはめったにお目にかかれないものである。その点、真に旅慣れたちとせさんは違う。なんとアフリカ大陸は今回で3度目。

「広いアフリカ大陸の中でも、なぜ西アフリカなの?」と聞いてみると、歴史の深いこのエリアの方が衣装、アート、音楽などが充実しているからということだ。それでも各国のビザをとったり、旅行の手続きはかなり面倒なものがある。そして出発の10日前くらいになると、さすがに旅慣れたちとせさんでも精神的にイライラ、不安になる。

「旅行中パスポートをなくしたらどうしよう?」「危険な目にあったらどうしよう?」言葉も通じない異国の地へ70日間も女一人で飛び込んでいくのだから、不安になって当然だろう。

しかし、ひとたびアフリカに来てしまえば何ということはないのだ。
苦労して手続きし、遠くからやってきたから、なおさら”旅のしがい”があるというもの。一般の人には「アフリカって危険じゃない?」と思われるが、戦争をしている地域に行くわけではない。現地の人が普通に暮らしている町なのでいたって安全、宿泊所や移動日時がたとえ行き当たばったりでも、全然平気なのである。

今回は到着したときが、ちょうどラマダン(イスラム教の断食)の時期だった。ムスリムたちは日が沈んでいる間に(夜から朝にかけて)せっせと食い溜めする。

なんとこの時期は普段の3倍もの食費がかかるらしい(意外!すっかり食い溜めできる体になってしまっているところも驚き)。
今回行ったどの国も、土の色が赤く、ディープな雰囲気。アフリカでは生活で必要不可欠なモノが全て、西洋人から見ればれっきとしたアートになってしまう。太鼓の音ひとつとっても、元々は言葉であったり叫びであったりしたはず。

とにかくまだまだアフリカは旅人にとっては奥が深くて魅力たっぷりな所である。

以下、<西アフリカ>ミニフォトギャラリー
〜一生行けないかもしれない異境の地・アフリカを、ほんの少しでも味わってみてください〜

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1.ブルキナファソ
庶民の昼食。

赤飯のような米、パスタ、クスクスのようなものに、上からデミグラソースのようなものがかかっている。

どうやらラクダを売買しているらしい。

ISSA宅。ここに泊めてもらう。
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2.ナイジェリア
ビールなどが飲める”何でも屋さん”にて。

ブロンズ(銅)を探していたので、売っているところを教えてもらう。(左から2人目がちとせさん)

"CANO"のダーバの祭り
(ラマダン明けの翌日)での王宮前でのパレード。カラフルな民族衣装だ。

ハヤシライスのような食べ物。

けっこう美味しい。水もそのまま飲んでも平気。アフリカ3度目にして免疫ができたかも。

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3.チャド  
バス停にて。大陸ではすべてバスで国境を越え移動する。

乗り間違えないかドキドキものだが、アフリカも3度目となると感覚でわかる。

(中央奥で座ってこちらを振り向いているのがちとせさん)

レストランの看板。

これもさりげなく”アート”だ。

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4.カメルーン  
この羊、車の役目をするらしい。

何か訴えかけてくるような瞳の女の子。

ペットボトル?には水が入っているのかな。

この若者、年末年始の祭り(儀式)に着る衣装を身につけている。
隣にちとせさん。

アフリカではカメラを手渡して撮ってもらっても、盗られる心配はなさそうだ。

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