金田一耕助の冒険

 角川文庫・初版 昭和51年7月30日 解説:中島河太郎

 
   霧の中の女  本文39P
   洞の中の女  本文45P
   鏡の中の女  本文49P
   傘の中の女  本文37P
   鞄の中の女  本文51P
   夢の中の女  本文44P
 泥の中の女  本文60P
 柩の中の女  本文32P
 瞳の中の女  本文29P
 檻の中の女  本文30P
 赤の中の女  本文34P
  

 金田一耕助の短編集。
 『週刊東京』に昭和32〜33年に発表された『○の中の女』という統一された短編をまとめて収録している。この他にも作品があるのだが、後に長編化しているのでこの短編集には省かれている。『壺中美人(壺の中の女)』『扉の影の女(扉の中の女)』『白と黒(渦の中の女)』がそれにあたる。また、角川映画で『金田一耕助の冒険』が大林宣彦監督で映画化された際に、この短編集は分冊され、第64・65巻となりました。

 

 杉本画伯の表紙絵で初めて、金田一耕助が描かれました。すでに、石坂浩二と古谷一行でビジュアルイメージができあがってしまっていたから、この表紙絵は大変だっただろうと推察します。

 

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