ストリートチルドレンは常にあらゆる暴力の危険にさらされています。そのため通常グループで生活していますが、より年上のストリートチルドレンに支配されていることも多く、ケンカや犯罪に巻き込まれることも少なくありません。生活するために盗みなどの軽犯罪に手を染めたり、困難な現実から逃避するために薬物に手を出す子どもも多くいます。病気や怪我をしても簡単な治療を受けることもままならず、常に空腹と戦いながら生きています。
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■ニエンドのストリートチルドレン ニエンドと地区には約300人のストリートチルドレンがいるといわれています。ストリートチルドレンの年齢 は3歳程度以上で、男女ともいます。家庭内暴力により家にいられなくなった子どもが多く、親からの暴 力を苦に家を飛び出す子どもが後をたちません。 |
ストリートチルドレンは夜になっても食べ物を探し求めて活動する |
■ストリートチルドレンの生活費 二エンドのストリートチルドレンは主に次のような仕事をして小銭を稼ぎ、生活をしています。 ・荷物運び(屋台の開閉店時の備品の運搬等) ・トラックの荷揚げ、荷下ろし ・バッタ集め(夜間にバッタを集めるためにつけられたライトに集まるバッタを採取) ・バッタ屋台の手伝い(バッタの下処理(手足を取る)など) |
バッタ屋台でバッタの手足を取る仕事をするストリートチルドレンたち |
閉店後の店舗のベランダ SAVOスタッフがストリートチルドレンに聞き 取り調査をしている |
コンテナの下で'荷物用の袋にくるまって 寝る子ども |
ストリートチルドレンの寝床になる物置 |
ストリートチルドレンが求めていること 家や食料など生きるために最低限必要な生活環境がないだけでなく、彼らには大人からの愛情が圧倒的に不足しています。親や親戚などから暴力を受けたり見捨てられたりした子どもたちは心に深いショックを受けており、自分の存在意義が見出せず、ヤケになって薬物や犯罪に手を染めてしまうことも少なくありません。 SAVOはそうした子どもたちに愛情を注ぎ、自尊心をもって大人へと成長してもらうことを、活動の最も大切な役割だと考えています。 |