母を亡くした兄妹。そこからこのお話は始まります。その心にぽっかりと空いた大きな穴を少しずつ埋めてくれたのが、どこからか飛んできたのを飼い始めた「お父さん」と亡くなる直前の母が買ってくれた「お母さん」というつがいのジュウシマツでした。
やがて、少年は元気な少女と出逢います。
少女の名前はアスカ。少年の名はシンジと言いました。
アスカと過ごす日々の間にシンジは成長していきます。身体を、そして心も。
もともとは、こめどころ様が掲示板で<風月堂>様と名乗って連載していたのがこの作品でした。そして、第20話で掲示板連載を終了。こちらのサイトで再掲載していただき、続きを書いていただいています。
二人の柔道への思い、鍛錬、そして試合の描写は経験者ならではのリアリティたっぷりなもの。そして、ぐいぐいとシンジを引っ張るアスカの力強さ。しかし実はその陰でシンジを愛することにより自分の弱さを克服しようとする彼女の心の変化もしっかり描かれています。
最後ですがもう一言、碇レイと洞木ヒカリの二人の娘が儲け役。いい味出してます。
絶対に完結していただきますよ、こめどころ様。(2005.2.5記)(同、2.24修正)
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